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わずか数十cm!ハワイ北の海面が上昇すると、4年後イワシが激減する?
水産総合研究センターと東京大などがハワイ北方の海面がわずか数十センチ上昇しただけで、4年後にマイワシの繁殖率が激減する恐れがあることを、明らかにした。20年前のマイワシの激減もこれが原因で、代替えにマサバの幼魚が集中乱獲され、資源の悪化を招いた。激減を事前に予測できれば、こんな乱獲の連鎖を防止できる。
マイワシは周期的に激増と激減を繰り返す魚。1980年代に、年間漁獲がピークとなり、日本近海の太平洋だけで300万トンに。だが1988~1991年に繁殖率が数十分の1に激減、今は年に数万トンだった。激減は黒潮の水温上昇が原因とされたが、詳細は不明だった。そこで気象学者や水産学者の60人が2007年、チームを組み、探っていた。
ハワイ北方の太平洋の海面が風で数十センチ上昇すると、コリオリ力という地球の自転に伴う力によって上昇した海面が西に動き、4年後に日本付近に到達することが確認された。日本近海に海面上昇が到達すると、黒潮の水温も上がっていた。この現象はマイワシが激減した1990年前後を含め、その後も複数回起こっている。(asahi.com 2011年2月21日)
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参考HP アイラブサイエンス 原因はレジームシフト?イワシ20年ぶりの豊漁!
イワシと気候変動―漁業の未来を考える (岩波新書) | |
川崎 健 | |
岩波書店 |
イワシはどこへ消えたのか―魚の危機とレジーム・シフト (中公新書) | |
本田 良一 | |
中央公論新社 |