ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

OVA「戦闘妖精・雪風」OPERATION 1

2006-07-15 21:26:05 | アニメ
そもそもなんで今頃になって「雪風」なのか。それを語ると長くなるので割愛。
「満足したか?」と聞かれれば間違いなく答えはイエス。……なんだけど、他人にオススメするのはどうも気が引ける一本。

以下、軽くストーリーの説明

***
ある日南極に異次元通路が出来て、「フェアリィ」なる惑星と繋がりました。そしてそこから「ジャム」という異生体が人類を攻撃して来ました。ジャムは地球のものに似た戦闘機を飛ばして来るけど、その正体は全く謎。
人類はジャムと戦って通路の向こうまで追い返し、フェアリィ空軍を設立。惑星フェアリィを舞台に、ジャムと人類の空中戦は今日も続いています。
主人公の深井零くんは、フェアリィ空軍の特殊戦闘部隊に所属しています。その任務は、戦闘の情報を収集し、味方を見殺しにしてでも「必ず」生きて戻る事。
この任務を全うするために、特殊戦には「スーパーシルフ」という最新の機体が配備されています。
零が操る機体のパーソナルネームが「雪風」です。
***

この基本設定を説明するだけでもひと苦労なのに。

少なくとも原作読んでない人は、まず、ストーリーが理解できないと思います。
「雪風」と「グッドラック」(続編)の両方を原作にしているらしいんですが、「雪風」の方の内容は実質このOPERATION 1で全部済ませてます。
つまり、あの分厚い本一冊を実質40分くらいでやってると言う事。
いくらなんでも端折り過ぎ。どっかで3時間くらいの本編があって、それのダイジェスト版を見ているような気分です。

自衛隊の協力による空中戦シーンは素晴らしくハイクオリティです。クオリティ高過ぎて、目が付いて行けません! でも楽しい。
特にあの、雪風がくるっと180度反転するシーンは映像で見るとインパクトあるなあ。
ストーリー分からなくても、戦闘シーン見てるだけで十分楽しめると思います。

でもこの1本だけ見ると、やっぱりどうも微妙なんですよね。
文字の世界では堪能できない空中アクションを楽しむには、原作のネタが却って邪魔な気がするし。
でも特殊戦の非情さや存在の特異さ、零と雪風の奇妙な関係、そしてジャムの無気味な蠢動……などなどを描くには余りにも説明が足りない気がするし。
一応原作知ってるからダイジェスト版でも楽しめるけど、知らなかったら単に中途半端なだけに終わりそうな感じもします。

キャラで言うと、零もブッカー少佐も思ってた以上に線が細い印象。特に零が凄まじくナイーヴ青年になってて驚きました。
原作じゃ自動小銃担いで駆け回ってたから、もうちょっと男っぽい人を予想してたんですが。まあ、これはこれでありか。でもこういうキャラデザで零の内面世界をしっかり描くなら、やっぱりもうちょっと説明は必要かと思いました。

OPERATION 2からはもうちょっと腰を据えて「グッドラック」の話を追ってくれるんでしょうか。続きを見たらまた書きます。

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