Liu Xiang Tea Salon

「リュウシャンティーサロン」での中国茶・台湾茶のレッスンの様子、季節ごとのインテリアの設えなどを綴っています。

湖南省茶の旅3〜君山銀針(君山島)~岳陽楼

2018-11-28 | Tea Trip
黄茶、君山銀針を求めて君山島へ。




君山銀新は君山島で製造されるものだけを君山銀針とされていて
ここでは茶葉は無農薬で栽培されています。
木々の間にそれほど大きくない茶畑が広がっていました。




君山銀針は新芽だけを使って造られます。
今は茶摘みの季節ではないですが
ぷっくりとした綺麗な新芽が顔を出していました。






君山銀針の新茶や古樹で作られたものなどをいくつか飲み比べて選びました。






綺麗な新芽が上がったり下がったりする様子が優雅なお茶。




紀元前、帝王堯の娘湘妃が夫舜の死を嘆き悲しみ流した涙の痕が、
竹に残って痕となったという伝説から涙の竹とも言われている湘妃竹(斑竹)。






君山島は洞庭湖に浮かぶ島です。



とても緑豊かな美しい景色が広がっていて
鳥もたくさん飛びかい自然の恵みが感じられる場所でした。




君山島から洞庭湖を眺めると湿地帯が続いていて
夕日が反射して幻想的な眺めでした。






君山島の近くの岳陽市にある江南の三大名楼のひとつとされる岳陽楼も訪れました。
古くからここで眺める洞庭湖は絶景と賞賛され、
杜甫や李白、白居易などの文人が訪れ詩を詠んだところとして知られています。
現在の建物は清代の再建であり、その反りの大きな軒は清代建築に特徴的なものだそうです。




湖南省の旅はまだ続きます。


湖南省茶の旅2〜長沙

2018-11-28 | Tea Trip
湖南省の省都、長沙は古い歴史を持ち、経済的にも湖南省の中心として発展している都市です。

長沙にある見ごたえのある湖南省博物館を訪れました。



今回は時間の都合でこの博物館の目玉である馬王堆漢墓を観覧しました。
美しく豊富な副葬品は、中国古代文明の歴史を垣間見られるようで素晴らしい収蔵品の数々でした。
2200年も昔の桂皮や花椒などもあり驚かされました。




辛追皇后の墓から出土した素紗単衣。
紀元前206~紀元前163年頃の前漢初期のものです。
漢時代の人は「せみの羽のように薄い、霧のように軽い」と書いていて、
重さはわずか49g。
これまで発見された最軽量の服飾珍品であり、
前漢期紡績技術の頂点を現しているそうです。




辛追皇后の墓から出土したT字帛画(絹織物に描かれた絵)。
入葬時、内棺に覆われる帛画。
画面は天上、人間、地下の三つの部分からなっています。



写真はありませんが、最後に辛追皇后さまのミイラを拝見いたしました。
2200年もの時を経て形を残していることに、精巧なお墓の技術が伺え、
驚きとともに中国の歴史の偉大さを感じました。



場所を広大な敷地に広がる湖南大学に移し、中国四大書院の一つで、湖南大学の前身の一つである
嶽麓書院を訪れました。



976年に創建された学問所で、中国の有名な学者たちがここで講義をし、
多くの学者を育てたそうです。



この時代にこれだけの教育施設があったとは
中国の歴史の深さを感じさせられます。






嶽麓書院を抜けると、江南四大名亭のひとつとされる愛晩亭が現れます。
池に映し出される姿が美しかったです。



湖南省もちょうどもみじが真っ赤に紅葉していて風情がありました。




湖南省の旅はまだ続きます。