友人に頼まれテーブル脚を作ることになった。既存のテーブルの天板を外し、日本間用に低く使いたいと言うことだった。「テーブルを傷つけないこと」と注文が入る。テーブルは裏に反り留めの桟があり脚部にとれる面積は多くない。スペースを測ってイメージ図を作り、取りかかる。ストックのスギの角材(90×90×900mm)を使う。ホームセンターで無フシを見つけて買っておいたものだ。幕板にはいつもの米栂を挽き割る。
ピースは少ないが幕板の高さまで蟻溝を掘って合わせなくてはならない。蟻はルーターテーブルと手持ちのトリマーで掘った。ビスを使ったのは補強板取り付け部分。蟻には接着剤を併用した。天板の金具部分が当たるので、脚に切り欠きを入れている。組む時に角度(90度)の保持に気をつける。写真のガムケースは、木工ボンドを入れている。接着剤は筆で塗る。油絵用の豚毛がいい。塗装はオイルステンの後、ウレタンニス。色見本を作った。
強度があるので、ほとんどのテーブルはこの作りでたいてい大丈夫だろう。天板を付ける場合は、動く方向(木目に対して直角方向)に駒留め(幕板に少し余裕のある溝を掘って、天板に駒をビスで止めする)にすれはいい。
サイズをPDFにしておいた。