テレビでは各局特集を組む。原発事故後、推進・反対いろいろあった。電気がなくなると脅されれば、やはり原発は必要なのかとも思える。電気が無くては生きてはいけぬ。世界一高いとされる電気代、事故でさらに上がることになったが庶民は受け入れざるを得ない。原発は事故を起こさない、ではなくて決して起こしてはならない設備だったのだ。なのに、この狭い日本で起こしてしまった。地震国に原発はもともと無理だったのかもしれない。想定外の津波だったと言うが、そもそも事故そのものが想定されていなかったのだから驚く。原発は爆発しないと原子力安全委員長が答えていた。政府に事故対応マニュアルが無く、無用の被ばくをした人も多数おられたのではないか。
原発の電源、実際は津波の打撃ではなく浸水で失われたという。福島の危険はアメリカからも指摘されていた、と報じられた。ずいぶん以前に指摘していた学者・高木仁三郎のことも知った。東電自身も高い津波を想定していたという。当然ながら東電幹部は無視、政府も何ら手立てを講じなかった。これまでM9程度の地震は何度も起きていた、津波もあったと、今になっていろいろ聞く。この震災で人命、国土、家屋、仕事など、多くのものが失われた。原発事故で政府、電力会社、マスコミの信頼も同時に失われたと武田邦彦氏は嘆く。
事故が起こってしまった以上、もう原発再稼働は無理だろう。核を安全に扱える平和利用など、すべては学者の思い上がりだったというほか無い。
こうなった以上考え方は簡単だと思う。さらにもう一度事故が起こったら、もはや原発を推進する勇気を、誰も持ち得ないのではないか。日本の国土を、何カ所も使えなくしてしまうにはあまりにももったいないし、なにより被害が甚大だ。一民間企業にとうていまかなえるものではないし、まかなうつもりもないらしい。しかも、お金では償えないものの方が多いのだ。再度事故が起こったら、原発廃止に世論は強力に動くだろう。今止めるのと、次に事故が起こってから止めるのと、どちらが得策か。答えは明白だ。2度あることは3度あったのが福島。
中国地方は島根原発を抱える。福島と同程度の事故が起きた場合を想定し、30キロ、40万人の住民の避難を他県に要請するというニュースを見た。バカバカしい。そんなことが本気で考えられているのが不思議だ。松江市を無くしてしまうのか。原発を止める方が簡単で安い、に決まっているではないか。人々の生活を根底から否定せざるをえない事故の想定など、あり得ない。現実にはそんな危ない橋を渡る人はいないと思う。「少々電気代が高く付く」、と比べられるようなリスクではない。他国でなく日本に起きてしまった以上、原発はもう我が国では無理だと思う。どんなきれいで説得力あるウソも、原発事故の現実の前では空虚だ。まして保安院や東電、政府の対応。「我々は日本人ですか」と問うた町長を、しっかり見届けたはず。ゴミ箱すら設置できない状態の原発、安全に運用できるようになるのは、もっともっと未来なのだろう。
「夢の高速増殖炉もんじゅ」の維持費に200億円かかると聞くと、そんなもんかと思うが、1日5000万円かかると聞くと「えっ」と思う。これを指摘したのは共産党、偶然国会中継を見た。億以上だと実感が無いが、万単位だと何となく実感がわくからいい指摘だった。実は原子力行政には、その10倍以上数千億もの費用がかかっている。もっと安全なお金の使い道があると思う。
尖閣周辺の海底に100年分の石油があるとか、メタンハイドレードも日本周辺にかなりある、というニュース。海洋を含めると日本は世界で6番目という大国。資源も無くはなく、海、森林、火山あり温暖で太陽もある。日本の将来はきっと明るい。50年前、100年前、500年前より現在の方が格段に良くなってるからだ。お菓子、ウオシュレット、冷蔵庫、テレビ、手術、薬、車、エアコン、飛行機、iPhone等々、きっと未来はもっともっと良くなるはずなのだ。SF映画が描く未来が汚く暗いのは、核兵器と原発があるからだと思う。