第23作目 は、相州梅澤左(そうしゅううめざわのひだり)です。
「梅沢左」とは「梅沢在」か「梅沢庄」の誤まりで、現在の神奈川県二宮町
梅沢地区 のことだと考えられています。
梅澤は東海道大磯宿(神奈川県大磯町)と小田原宿(同小田原市)との間に
ある宿で、 茶屋が並び休息所として繁盛しました。
藍色を基調とし、たなびく霞には紅も施されていますので、早朝の景観でし
ょうか。 富士に向かい、天空を舞う二羽の鶴と水辺でついばむ五羽の鶴が点
景として描かれて います。
富士と鶴はおめでたの画題で、鶴が七羽という数も縁起がよいようです。
今回は鶴。空に2羽、地面に5羽の製作でした。おかげさまで鶴の製法はマスターです。
原画よりも相対的に大きくなりましたが、これもよしとしました。
少しアップしました。
原画です。
解説は、「葛飾北斎 富嶽三十六景 解説付き」から引用しました。
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