足りないマージン 陥没地区の低すぎるボトムに悲鳴(長崎)
低迷地区では10円に届かないどころか、5円程度しか確保できない。
絶対的な販売数量の不足と安値店の低すぎる看板価格が価格競争を長期化させ販売店の経営体力の疲弊は頂点に達しようとしている。
需要不足に加え、マージンを確保できない状況では経営の継続すら不安を抱える販売店は多く、本意ではないがマージン確保のために仕方なく業転購入に至るが、元売からの“指導”も強く、「マーク剥奪」の不安もよぎる。
販売店にも利益が得られる制度を望む声は県全体に広がりを見せており、販売店主は声が業界全体に届くことを心待ちにしている。
将来の展望開けず 廃業者が増加(福岡)
老朽化した地下タンクの補修期限が直前に迫ってきた。
いまだ手を付けていない販売店の大半が撤退(廃業)する方針を固めているとみられる。
ローカルの販売店主は年末商戦の終了とともにSSの閉鎖を決めている。
自社物件で夫婦で何とか運営し、黒字経営しているという。
43年経っている地下タンクの補修をしなければならないが、投資を考えた時、廃業する道を選択した。
また別の販売店主は、年明けにも閉鎖を検討している。
最近は全油種の販売量が激減しており、マージンも取れない状況が続いている。
息子が後を継がないこともあり撤退する方向で調整している。
昨年は九州で約140ヶ所のSSが閉鎖された。
「来年はそれを上回る」とみる関係者が多い。
地下タンク問題で廃業決断(宮崎)
宮崎市郊外の販売店主は妻と二人三脚でSSを運営している。
長年地域エネルギーの担い手として、掛け客を中心とした地元住民や法人客から親しまれてきた。
厳しい業界のなかでも、家族経営で地域の生活インフラに貢献してきた。
しかしセルフSSが周辺に増えたことと度重なる価格競争によって安値志向の顧客が増加。
小規模SSでは苦しい経営が続いている。
この先、地下タンクを入替えたとしても、先の見えない現状では投資した分を回収できる見込みがあるのだろうかと悩んだ。
長年利用してくれている地元客もおり、最終的な決断がなかなか出せずにいたが、業界の展望に明るい展望が見出せないとこの度廃業を決断した。
「魅力ある業界になるためにも、業界全体が一つにまとまりあるものになってほしい」と販売店主は苦言を呈している。
12月5日 燃料油脂新聞より
地場の個人経営のガソリンスタンドは似たり寄ったりでしょう。
ガソリンスタンドの減少の仕方から見てもこの業界の問題は明らかなのに・・・・
12月1日 燃料油脂新聞より
2ヶ月以上にわたって国内最安値の「120円80銭」看板を掲出し続けた2SSに対して、公取委には20件を超える調査依頼が出された。
しかし、公取委の判断は、“注意”と“白”。
「やはり公取委には期待するものではない」
・・・・・
今回の不当廉売の無印SSは“白”で、その無印に対抗廉売した外資系SSは“注意”
仕入れ値から計算して可能だと判断されたなら判定は“白”となる。
それが今の法律の判断基準だから仕方が無い。
だけど、それでは何の役にも立たないということはもう何年も前から判明している。
いつまで放置しておくのかな。
どの業界でも、仕切り格差がある限り小さな販売店が生き残るのは非常に困難だ。
公正取引委員会
公正取引の根本的な部分を考えて法律を変えない限り、公正取引委員会で働く人間はジレンマに苦しむ事になるし、「役立たず」の評価も免れない。
特約店も組合も公取委も、誰にも期待できない3者店。
こんな業界では、ハッキリ言って撤退の決断が当然だと思います。
(山下清ふうに、)
・・・こ、こうちゃんが、・・・ちょ、ちょっとへ、へ、へ、変なんだな。
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このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
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規制緩和以降のガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
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