masumiノート

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メリークリスマス

2012年12月25日 | ガソリンスタンドでの出来事

「盛況ですね」
今日、お客さんから言ってもらった言葉。

「今年はこれで最後です。来年もよろしく。良いお年を」
これは先週末から言ってもらっています。

「・・・あと1回来るわ」
(だから今は挨拶しないよ)



窓拭きもしないことが多いし、送り出しもしないことが多いし、電話にもすぐに出られないことが多いし、


そんなふうに言ってもらえるような働き、出来てないのに。





ありがとう、でもない。
ごめんなさい、でもない。


何だろう、この気持ちは・・・・



とりあえず、

メリークリスマス






***お知らせとお願い***

初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








これ以上にも、これ以下にも出来ない。

2012年12月25日 | ガソリンスタンド

近所の元売CAセルフの灯油の売値はジョイフル本田と同じ、1,566円(18リッター)
1リッター87円
うちは99円で販売してるから1リッターで12円もの差がある。

巡回業者はいくらなのかな?

先日業界紙に広島にも大手巡回業者が進出予定って記事があったけど、まだそんな地域があったとは・・・。

昔、大手巡回業者が市内に進出して来た頃に何人かのお客さんからこんなふうに言われました。
「あっちは家まで持ってきてくれて○○円やのに、お前んとこはこっちが買いに来てやってんのに××円か!」

巡回業者は何千万円も掛けて店舗を構えていないですからね。
11月から3月末までの期間限定ですからね。


セルフは配達をしない。
巡回業者は店舗を構えない。
そんなふうにコストを省いているから安値を実現できる。

しかも、実際は“仕入れの時点”で安値販売を確保できているという現実。

そんな相手が同業他社として存在している。
「品確法」のルールを守りながら、「自由競争」の荒野で孤軍奮闘しているのが系列3者店の置かれている現状。
「それでは生き残れないから」と、ルールを無視して業転玉という反則技を使うモノも居る。



地場のフル3者店は店舗を構えて春夏秋冬、小口でも配達を請け負わなければならない。
地域の工場へ石油化学製品を届けなくてはいけない。

そのために店を存続させなければいけない。
だけど、安値志向の世の中では難しい。


車が無いなどの理由でセルフやHCには行けない。
週に1度、決まった時間にしか来ない巡回業者では都合が合わない。

そういった理由でも地域のフル形態の給油所を必要としている消費者がいる。

3者店はエネルギー供給の使命を感じているからやめたくてもやめられない。
※地下タンク法規制で来年はガソリンスタンド2月危機と言われ、廃業する店も増えると予想されているけど、誰だって本当は廃業させたくはないハズです。
「やめたくても」っていうのは、「(やめたくはないけど)やめた方が良いと分かっていても」という意味です。

特に、地域の製造業である“掛けの法人客”。
ここへの供給責任は色んな意味で重たいと感じています。


それにしても、そういった地域経済へ与える損失から目を逸らし、
「自由競争ですから」と知らん振りするのは政府の責任逃れじゃないのかと思う。


週に1回、特約店から仕切り通知のFAXが届く。

仕切りは毎週上がっているけど、市況看板は動きがない。
ガソリンが売れていないから業転玉は安い。

売値を決めるとき、市況も勘案しなければならない。

現実に隣の安値店は安値のままなのに、仕切りが上がったからといってそのままの転嫁は難しい。

うちは値上げしたけれど・・・

これ以上は高く出来ない。しかし、これより安くも出来ない。
(お客さんの許容範囲を超える⇔マージン不足で赤字になる)

そんなギリギリのところで決めている“価格”だけど、何も知らない消費者にとってのソレは「理解できない」、でしかない。



市場経済自由主義はまだ良いとしても、仕切りの時点で勝敗が決るようなこんな現状で供給責任だけが重く圧し掛かっている販売店の心情を、「分かって欲しい」と、本当に切に願う。