8月21日 燃料油脂新聞
資源エネルギー庁が、SSの経営基盤を強化するため設備更新の費用を補助する「経営安定化促進支援事業」の補助金交付決定件数が3450件程度に膨らむ見通しだ。
門型洗車機やLED照明設備、POSシステムを中心に高いSS事業者の導入・買い替え意欲を反映、69億円の予算額を使い切るとみられる。
経営安定化促進支援事業は、設備更新によるSSの運営コストを削減し経営基盤の強化につなげるため、設備の購入費と設備工事費を補助する制度。
エネ庁が平成26年度補正予算で手当てしたもので、長期的に事業を続けるSSの経営安定化を促すのが狙いだ。
補助対象の設備はLED照明、POSシステム、ベーパー回収設備(計量機および荷卸し設備)、門型洗車機、樹脂製配管の六種類。
補助率二分の一を適用するが、設備ごとに補助金交付限度額を設けている。
同事業の運営を請け負う全国石油協会によると、3月10日から4月25日に行った第一回募集時の交付決定件数は2920件で交付金額は58億9954万円。
6月22日から7月8日まで実施した第二回募集では現在、交付が決まっている案件が530件程度あり、交付金額は9億円を超えるという。
2回の募集を合わせた申請件数は門型洗車機が1579件と最も多く、申請件数全体の40%を占める。
次いで多いのがLED照明で1049件(26%)、POSシステム911件(23%)と続いている。
購入費が一基当たり二百四、五十万かかるガソリンベーパー回収機能付き計量機は274件(7%)にのぼり、一か所のSSで数機を切り替える例が多い。
荷卸し時用のベーパー回収設備は40件(1%)、銅製配管から樹脂製配管に更新するSSも129件(3%)あった。
補助金の交付金額は全体で平均180万円程度。
一企業でSS 7-8ヶ所分申請する例もみられる。
交付決定件数は最終的に3450件程度の見通し。
**(以下masumi)
当店はPOSシステムで上限の50万円の交付金を受け取る予定です。
LED照明ならもっと少額でしょうね。
ベーパー回収装置や門型洗車機も出来ることならこういう補助制度を利用して手に入れたい。
ですが、二分の一、或は上限超過分は自己負担です。
今回の補助金交付には、「ここ数年以内に100万円以上の設備投資を行った業者(記憶があやふやなので、もし間違っていたらご指摘ください)」という条件がありました。
当店は地下タンクの改正法対応工事をしていたので条件をクリアしましたが、地下タンクで自己資産を吐き出しているので洗車機やベーパー回収装置までは手が出せません。
それ以前に、(特に地場業者は)過当競争下で疲弊している業者が多いのです。
それだけの高額を捻出できるSSは、調整・戻し・特価があるような大手販売業者くらいじゃないかと思います。
国の補助制度に不満の声