1月29日燃料油脂新聞より
元売再編で系列回帰か 業転縮小PB利点低下へ
平成8年の特石法廃止を機にPB店が増えていった。
仕入の優位性を生かし、安売り・量販スタイルで成長してきた。
しかし仕入れの優位性が薄れる様相が強まっているだけに、これまでのような勢力を確保できるかは疑問で、今後の動向が注目されるところだ。
***(以下masumi)***
系列のメリットはひと言でいうなら安定供給です。
高値と知りながら系列玉を仕入れる理由。
デメリットは仕入れ値が高いこと。
非系列(PB)のメリットは仕入れ値が安いこと。
デメリットは“継続的な供給を約束されたものではない”ということ。
メディアに“業転”という単語が登場する以前は、高値の理由を消費者へ説明することもできなかった。
それゆえ「暴利」「悪徳」という汚名を着せられながらも、“安定供給”という責任感でどれだけ経営が苦しくても系列仕入れを貫いてきた系列店も多い。
そんな系列店に対し「業転を取らないのは経営者として無能」と嘲笑し、又「自由な経営がしたかったから」と元売マークを下ろしてPBになった同業者もいます。
前者の立場の当方にしたら、「今更系列回帰だなんて身勝手もいいところだ!」と思う。
でも後者がもし業転の利点が低下して経営が苦しくなったとしたら、系列に回帰されたら良いと思います。
特に「背に腹は代えられない」という理由で、フル形態のまま小口配達も担い続けて来られたようなPB店には今後も営業を続けていってほしいです。
※私、masumiが怒りを覚えているのは地場零細3者店を、高値店・スケープゴートにしてのさばってきた2者店等の同業者に対してですから。
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でも業転がなくなることもないでしょうし、今後も系列玉より安いことに変わりはないんじゃないでしょうか。
ただその価格差は縮小する“かも知れない”、というくらいのものじゃないかなと思います。