2月29日 燃料油脂新聞
営業黒字「57%」2年ぶりに上昇
本業の儲けを表す「営業利益」ベースでみたSS運営企業の黒字の割合が、平成26年度に56.8%と前年度比4.8ポイント上昇したことが、全国石油協会がまとめた「石油製品販売業経営実態調査報告書」(27年度調査版)でわかった。
黒字比率の上昇は24年度以来、2年ぶり。
26年度は後半から原油価格が急落。販売価格の下落ペースを上回って仕入れコストが低下したため粗利額の増加につながった。
ただ営業利益は大勢が0-2%にとどまっている。
2月26日 ぜんせき
赤字43% 小規模ほど厳しく ガソリン粗利10円割れ
営業利益ベースの赤字企業割合は前年度の48.0%から43.2%に減少した。
ただ、赤字企業に営業利益率の低い「0円以上500万円以下」の企業を含めると構成比は69.9%と、依然として厳しい経営状況にある企業が多数存在することが浮き彫りとなった。
調査は、47都道府県企業数割で1万社を対象に実施し、回収率は25.3%(2506社)。
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黒字と赤字、
どちらにスポットライトを当てるかで、イメージが変わりますね。
>小規模ほど厳しく
何故だか分かりますか?
仕入れ値が高いからです。
その“高さ”が半端な額じゃあないからです。
安値店の販売価格が、自店の仕入値なのです。
(たまに自店の仕入れ値より更にまだ安いこともあります)
「水は低きに流れる」
他社買いを始めた同業者はそう言って安値店に追随するために業転玉を取りました。
系列仕入れを貫いた販売店は、その高値ゆえ、顧客(販売数量)の流出に見舞われたのです。
・・・
覆水盆に返らず。
(稀に例外あり)
おまけ
平成19年6月6日(水)の社団法人日本経済団体連合会 団体訴訟制度に関する研究会(第3回-2)より
http://www.jftc.go.jp/pressrelease/07.august/07080202.pdf
(※但し、現在このURLは存在しませんので訴えたら、即、潰されるより抜粋しました)
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4ページにまいりますと,毎年平均すると600万円ぐらい赤字が続いております。
調査をすると,私ども石油協会というのを別途持っていますけれども,ここでいつも調査をし
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ますが,大体半分ぐらいが赤字だと。実際はもう少し赤字が大きく,アンケートに答えてくる人は経営状態がよい方が多いと思われます。アンケートの対象になっていない業者を含めますと,実際は7割から8割が赤字だと。では,毎年600万円ずつ赤字でどうしているのだという話になるのですけれども,これは自分の自己資産を食い潰しておるというのが実態だということであります。
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平成19年には既に、7割から8割の業者が「毎年600万円ずつ赤字」という状態だったのです。
以下は業界の掲示板に投稿されていたものです。(投稿者の大瀑さんは特約店の方です)
http://ss.1616bbs.com/bbs/ss_topic_pr_1930.html
[2029] RE:本家の書き込みをネタに本音トーク NO5 Name:大瀑 NEW! Date:2014/11/10(月) 20:15
俺も納得いかない。
所長さんも怒っている。
歴史の中で誰がこの流通を作ってきた柱なのか。
日本津々浦々の系列の方々たちが卸元を信じ協力してきた
お陰ではないのか。
俺は給料はタダ同然で365日営業している同業者を
何人も知っている。
そういう現実を知っているのに元売りの人間は偉そうに
「食わ(商売)せてやっているのだ」という態度を崩そうとはしない。
特にJXの社員はその傾向が強すぎる。
一回、支店長会議でも出てみたいものである。
社長がどのような系列処遇を指示しているのか
本音を聞きたいと思う。
平均年収が1000万円を超えることは悪いことではない
が、余りにも販売してくれている系列をないがしろに
しているのではありませんか。