3月3日 燃料油脂新聞より(※青系文字がmasumi)
安値誘因に警戒強める
ガソリンは集客販促品 輪をかける値引き合戦
※記事の紹介の前に、
このレギュラー91円(プリカ8万円での最大値引きだとしても)は、
先行指標から考えても「?」の金額だと、気付いて頂けたとしたら嬉しいです。
JX 先行指標を下方修正
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需要が減退するなかで、安値にもかかわらずさらに輪をかけての値引きで給油客囲い込みに取り組むSSも。
「元売仕切りは上げ下げを繰り返し、2月は値上がりだったが、市場が上がらず事後調整によって実質仕切下げになった」と指摘の声があるように、
仕切変動に関係なく近隣で競合するセルフ最安値に合わせておけば事後調整で帳尻が合うとの声が後を絶たない。
このため集客、販促を打ち出し、価格競争を繰り広げる地区が少なくない。
ガソリンを目玉に集客し、カーケア商品の販売につなげることが収益確保につながるが、こうした状況を招いたのはSSが本業でないPBに市場を圧巻され、ガソリンは販促品との位置付けが広がっているからにほかならない。
※規制緩和直後の安値店の出現に即応して安値追随した地場業者は、地場業者としての本分を見失っていたのではないでしょうか。
ほんとうの意味での地域への安定供給を考えれば、それは即ち他の地域の安定供給をも考えるーということになると思うのです。
全体のことを考えれば、「自分さえ良ければ」というような行いは自粛されたのではないでしょうか。
とはいえ、
「そうしなければ店の存続そのものが危うかった」という面もあります。
業転商売「儲からない」 薄利多売商法にカゲリ
行き過ぎた価格競争が原因。
超安値店に玉が集中。
超安値は主に有力特約店が流しているとのことで(関係者)、背後に元売の姿が見え隠れしているという。
山間部 廃業検討増える 少子高齢化、過疎化が原因
少し離れた市街地にはセルフSSがあり、価格の影響は小さくない。
月間の総販売量が20-30キロリットルではマージン減は経営を窮地に追い込む。
※マージン10円×30キロリットル=30万円。
顧客離れを少しでも防ごうとセルフSSとの価格差を縮めればマージンは減少。
経営を続けるには安値の業転玉を取って補うしかありません。
それでも設備投資のための内部留保には届かないから、「自分の代で終わり」「今使っている設備機器が使えるまで」、となる。
仕切りへ不満募る マージン不足深刻
3者販売店から悲鳴
高値については120円を超える売価を設定する販売業者もあり、最安値との格差は25円を超える状況となっている。
現金価格を109円にしているが、これは当店の仕入原価。
近隣には100円前後の安値店もあり、ゼロマージンで売っているにもかかわらず10円の格差が生まれている。
特約店と販売店の違いはあるにしても、これだけの差がついてしまう状況はとても納得できない。
事後の値引きにしても、1円あるかというレベル。
スタートラインがあまりにも違いすぎて、それが市況混乱に拍車をかけている。
カーケア収益を上げるためには、ある程度の客数を確保する必要がある。
ガソリンをぎりぎりの価格で売っているのはそのためだが、ガソリンマージンがないために収益が不足するというジレンマにも陥っている。
安値店との10円格差の分が、そのままマージンとして得られれば安定して黒字化できるのだが。
事後の値引きを期待するにしても、この状況で100円を下回るような価格で販売するのは明らかに異常だ。
廉売を仕掛けているのはごく一部だが、そこが原因となって市況混乱が続いている。
そうした販売業者を放置している元売も問題。
※
>そうした販売業者を放置している元売も問題。
『地域の社会を支え守るためにも、エネルギーの安定供給は私たちにとって欠かせない仕事です。』
これは2012年8月30日の大手新聞社の朝刊に掲載されたENEOSの宣伝の中の一文です。
客数に応じた商売行う 生き残りを模索
※ローリーの買い替えで悩んでいるこうちゃんはまだまだやる気満々だけど、年齢的には廃業も視野に入れなくてはならない。
だけど、
当店のお客さんは良いお客さんばかりだから、廃業を具体的に考えることができないのです。