2月2日ぜんせきより
17年SS倒産25件
前年比7件減 負債総額は8割減の44億5400万円
SSを取り巻く業況は良化の方向に向かいつつある。
だが足元の流通市場は仕切価格の上昇を受けたコスト転嫁が待ったなしの状況にある。
コスト転嫁の遅れや不足が発生した場合、SS収益の悪化がさらに拡大し、経営体質の脆弱な中小販売業者が倒産に追い込まれる危険性もはらんでいる。
灯油は5週連続の低在庫 ガソリン8週ぶり余剰
ローリー立入検査 不適合16%、無許可2.4倍
「論説」配送における系列回帰の動き
「PBSSなどでも蔵取りできるところは別だが、配送業者に頼みSS届けで業転玉を購入しているところは運賃が上がり、次第に割高な玉を購入することになる」(商社筋)
2月2日燃料油脂新聞より
消防庁 中間報告示す 危険物施設の長期使用実態
※老朽化による火災や流出事故
JXTG系の閉鎖増 今年度下期 大半占める
元売再編 小規模業者間に不安「転籍、独自路線が困難」 業転仕入れで“選別”か
市況正常化期待は実現
県央地域の販売店は最近になって防火塀の塗装を行った。
そのとき2者(特約店)から言われたのが「業転を仕入れていないので優先的に塗装をしました」という言葉。
***以下masumi
そういえば当店も今回の塗装工事は(えっ、もう?)と思ったくらいに時期が早かったけど...
1月31日ぜんせきより
2月1日燃料油脂新聞より
発券店値付けカードも“卸格差の賜物”でしょ。
卸格差があったから、このカードを利用するエンドユーザーの方が我々地場3者店の仕入れ値より安い単価で給油出来ていた。
もし本当に系列内の卸格差が、先般の元売の公表通り最大で1.5円になるのなら・・・
ユーザーにとってのメリットは?
物流業界にとっては、卸格差がなくなって当該カードの契約単価と地場店との単価があまり変わらなくなっても“全国どこでも”というメリットはあり続けるけれど・・・。
もし今後も当該カードが生協組合員等という衣を被せて、“団体契約でお安く”などという謳い文句で一般消費者に発券し続けるのだとしたら、
JXTGの公表は“嘘”だということになります。
PS
>“全国どこでも”
先日給油に来られたお客さんが、「会社で事務員にどこでも入れられるって渡されて、●●のガソリンスタンドに入れに行ったら『メーカーが違うから使えません』って言われたけどそらそうやんなあ!(苦笑)」
しかしその時、当店でも使えませんでした。 ←磁気不良で。
もし、JXTGの先般の公表通り、系列内の卸格差が最大で1.5円になるのだとしたらー
物流トラックのように遠方での給油が必要でないのなら、
昔のように地場店と直接掛け取引をして貰った方がユーザーにとってもメリットになるのではないでしょうか。
規制緩和以前ー
掛け取引で給油所を利用していた、あの頃のことを思い出してください。
顔パスで、
窓ふきゴミ捨て(1,000円分でも発券店値付けカードでも)当たり前、無償点検に、無料洗車。
冬季はチェーン装着もサービスで。
夏と冬には常連客への抽選会で利益還元。
従業員を雇用し、
ガス欠・脱輪・バッテリー上がりetc. イチゲンさんのSOSにも即対応。
他店ではどうか知りませんが、当店はそういうことをして来ました。
全て、それが可能な利幅があったからです。
店頭に私一人の時はオイル交換などの油外をお断りしていることに対して、「オイル交換位一人でも出来ること」という同業者からのコメントがありましたが、
問題なのは、
リッター5円の粗利では採算割れになる“証拠”
こんなふうに、全量系列仕入れでは作業出来る人員すら雇用できない状態が長年続いてきたということです。
※規制緩和以前から卸格差(中間マージン)はありましたし、大手特約店とは規制緩和以前から10円程度仕入れ値に格差がありましたが、
販売価格に今のような差が無ければ、
小規模3者店の当店でも、頑張れば(努力すれば)これらのことは可能だったのです。
2月20日追記
2月16日ぜんせきより
発券店値付けカードを議論
「ようやく市場が安定したが、発券店値付けカードの代行手数料では人件費高騰の中やっていけない」
2月19日ぜんせき「論説」より
同カードによる給油は、給油店に代行手数料が支払われる。
現行はガソリンが5~7円、軽油が4~5円。
市場が混迷を極めた時期にはガソリンマージンが5円前後と低迷した地域も多く、こうした地域では同カードによる代行給油でも「一定マージンが確保でき、量が稼げるだけマシ」として歓迎するSSも少なくなかった。
実際には、自社の顧客が他社発券の同カードに切り替わった途端に、洗車やオイル交換などの油外販売からも切り離されてしまうケースが多く、収益性という面では明らかにマイナスのほうが大きかったはずだが、マージンが極限まで圧縮され販売量も落ち込むという二重苦に陥っていたSSにとっては、「それでもありがたい」というのが本音だったのではないか。
市況が改善されマージンが代行手数料を上回る環境が醸成されたことで、一転して代行手数料の低さが実感される形となり、改めて同カードの矛盾が浮き彫りにされたということだろう。
発券店値付けカード問題を30年以上の長きにわたって訴え続けてきた東京石商の主張も忘れるべきではない。
給油店が売値を自身で決められない矛盾、
大口顧客を根こそぎ奪ってしまう破壊力、
そしてなにより、石油業界とは無縁の企業がカードの発券者となる異様さ。
そうした同カードの問題性を指摘し続けながら、結果として現在に至ってしまった東京石商関係者の苦渋は想像を超える。
ここまで制度が成熟してしまったなかで情勢は極めて厳しいが、
「このカードの割合が販売量の50%を超えた段階でもはや商売とは言えない。生業なので店は続けているが、本来なら店を閉めたい」
都内老舗SS経営者の嘆きを、改めて重く受け止めたい。
2月26日追記
2月23日ぜんせきより
発券店値付けカード問題改善を
東京都産業労働局長へ支援要請
2月28日追記
2月26日ぜんせきより
発券店値付けカード問題 半減する粗利益・奪われる顧客
3月2日追記
3月2日燃料油脂新聞より
代行手数料問題再浮上 元売に引き上げ要望
※
当店は現行のままでも構いません。
窓拭きなど行わずに済む(体を休めることができる)という意味では貴重なお客様です。
数量インセンティブが罷り通る業界です。
手数料引き上げ要請による見直しが行われた場合、
大手特約店にとって都合の良い結果になる可能性もあります。
3月5日追記
3月5日ぜんせきより
3月5日燃料油脂新聞より
3月7日追記
3月7日燃料油脂新聞より
「代行手数料しか収益ない」発券店値付けカードに不満
給油断るSSも
st31掲示板より
※
システムに不具合があれば修正するのが普通だと思いますし、建設的です。
不具合は、気付いた人が声を上げなければ分かりません。
それと345さんは文句ではなく疑問を書かれています。
「系列玉が高いと文句を言うなら業転玉を取れ」「マークを降ろしてPBになれ」と、主にPBの方がこういう書き方をされるのですが、
この言い方は、
「この国の政治に不満(文句)があるなら、この国から出ていけ」って言うのと同じだと思うのですが?
系列店である私たちが系列のシステムを良くすることで、これ以上の廃業ペースを止め、そして地域への供給責任を果たすことが出来ると考えての「声」であり、東京都石商の『発券店値付けカード問題委員会』発足ではないでしょうか。
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この記事は尺が長くなったので今後業界紙に発券店値付けカードの記事が載っても追記するのは止めます。
石油元売り大手のコスモエネルギーホールディングスの子会社が取引先との契約による試験や分析をしていないにもかかわらず、塗料やゴムなどの原料になる石油化学製品の一部についてデータを不正に記入し出荷していたことを明らかにしました。
発表によりますと、コスモエネルギーホールディングスの子会社で化学メーカーの「丸善石油化学」は、取引先との契約による品質検査にかかわる試験や分析をしていないにもかかわらず、データを不正に記入し、製品を出荷していたということです。
こうした不正は、千葉県と三重県にある2つの工場で製造されるベンゼンやトルエンなど合わせて21品目の製品で確認され、塗料やゴムなどさまざまな製品の原料として合わせて121社に出荷された可能性があるとしています。
会社側は、出荷先との契約には反しているものの「法令には違反していない」と説明していて、安全性に問題があるケースは今のところ確認されていないということです。
会社側は検査データの不正記入がいつから行われ、組織的な不正だったのかどうかなどについて社内に調査委員会を設けて来月末をめどに確認を進めるとしています。
会見した丸善石油化学の鍋島勝社長は「必要な検査を行っておらず申し訳ない。品目が多くにわたり属人的に行われていたとは考えにくいと思っている」と述べました。
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>出荷先との契約には反しているものの「法令には違反していない」
なんか他社買いを正当化する誰かさんのセリフとかぶるような・・・
法律は素人だけど、契約に違反してたら商法に違反してるんじゃないんですか?
2月1日燃料油脂新聞より
“安値”説明に苦慮 転嫁達成、利益確保の障壁
原油価格動向や円相場を示してガソリン価格の正当性を説明。
多くの顧客は「しぶしぶ」ながら納得してくれるが、安値(他店の)があると分かった途端、態度が変わることも。
これには同業者も「返す言葉がない」としている。
確かにいくら転換必要性を訴えても、同じガソリンを販売している他SSとの価格差を目の当たりにすれば、説得力がなくなる。
消費者からみれば同じガソリンに仕切価格差があることなど理解の範疇を超えるからだ。
それどころか安値店の価格を「正常」と判断すれば、価格が高いSSは「儲け過ぎ」となる。
こうなると「仕切価格の転嫁」という理由は理由にならなくなる。顧客を納得させるのは非常に難しくなる。
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「現卸格差は中小SS生存不能」「我々には業転以外生き残る術はないのか」という、
この、ガソリンスタンドが激減する状況のなかで、
業転に手を出さずに当店が営業を続けてこられたのは何故でしょう。
1998年のセルフ解禁以前から、価格のことで折り合いがつかない取引先は去りました。
2003年から始めた「ガソリンは携行缶のみ」を不服に思った消費者は去りました。
2008年頃から、従業員がいなくなったことで十分なサービスを行えないことを不満に思った消費者も去りました。
2012年から始めた「発券店値付けカードは給油のみ」を不服に思った消費者も去りました。
今、
Tカードの後付けが出来ないことに“しつこく”クレームを言う消費者には次回来店を拒否します。
あまりにもマナーの悪い消費者には給油拒否をします。
それでも、
2012年の地下タンク消防法改正対応工事に、POSにローリーと、3年連続で設備投資を行いながらこうして営業を続けています。
全て当店顧客のお蔭です。
当店の顧客は、
理解力があり、賢明で、想像力と思いやりがあり、懐が深い。
2月1日燃料油脂新聞より
仕切り改定 2週連続横ばい
「今日の市況」 灯・軽油スポット格差拡大
ガソリン需要が低調で海陸のスポット市況格差が広がった。
(中略)
寒気団の相次ぐ到来で灯油出荷が押し上げられ、在庫もとうとう200万KLを割り込んだ。
SSやホームセンターなどの小売り拠点では在庫切れを起こし、一時的に営業を停止、ローリーの入荷待ちというケースが増えつつある。
PBが系列入り模索
価格の優位性がほとんどなくなったことや、安定供給に不安が生じ始めたことからー
PB店は安く仕入れ、安く売り、増販して利益を出すという手法をとってきた。
そのモデルが崩壊し始めている。
系列入りしなければ「退場させられる」との危機感も出ている(PB業者)。
またPB業者の倒産が目立ち始めたことへの危機感も、大手の傘下入りを模索する動機の一つだ。
※
>系列入りしなければ「退場させられる」
規制緩和直後は
「系列仕入れをしていたら、その系列に潰される」とマークを降ろしてPBになった販売店もあります。
元売(国?)の施策に翻弄させられるのは決まって末端の小規模事業者です。
そうして「こっちの水(業転玉)は甘いよ作戦」は終了。
こういう事態を見越して、(自店の顧客への安定供給のために)どれだけ苦しくても灯油も軽油も業転玉に手を出さず系列仕入れを貫いてきた店からすれば、PBの系列入りは不愉快です。
が、しかしー
複雑な心境ではありますが、
セルフ化で販売量伸長
セルフSS解禁当初はフルサービスからセルフへのリニューアルでガソリン販売量が2倍、3倍となる事例も少なくなかった。
(※周辺のフルがその分、販売数量を減少させた)
しかしセルフSSがめずらしいものでなくなったいま、セルフ化によってガソリン販売数量が劇的に伸びると期待する向きは少ない。
ところが最近になってフルからセルフに業態転換をした栃木県南地域の地元販売業者は「倍まではいかなくてもそれに近い水準までガソリン販売量が伸びた」と明かす。
同販売業者によれば、ガソリン販売数量の伸長に合わせて油外収益も伸びているという。
「これも明らかに新規客の増加によるもの。土台となる客数が増えたことで、油外の販売機会も増加している」と話す。
(※周辺のフルがその分、土台となる客数を減少させた)
「長期安定市況構築を」 地域のため健全経営目指す
“安値”説明に苦慮 転嫁達成、利益確保の障壁
原油価格動向や円相場を示してガソリン価格の正当性を説明。
多くの顧客は「しぶしぶ」ながら納得してくれるが、安値(他店の)があると分かった途端、態度が変わることも。
これには同業者も「返す言葉がない」としている。
確かにいくら転換必要性を訴えても、同じガソリンを販売している他SSとの価格差を目の当たりにすれば、説得力がなくなる。
消費者からみれば同じガソリンに仕切価格差があることなど理解の範疇を超えるからだ。
それどころか安値店の価格を「正常」と判断すれば、価格が高いSSは「儲け過ぎ」となる。
こうなると「仕切価格の転嫁」という理由は理由にならなくなる。顧客を納得させるのは非常に難しくなる。
「記者の眼」
完全セルフは現場軽視 業界衰退の危険はらむ