突然ですが、
消費者の皆さんはガソリンスタンドを閉鎖する場合、費用がいくら必要かご存知でしょうか?
平成15年に施行された土壌汚染対策法によって、場合によっては1000万円以上必要になることもあります。
そうです。
「儲からないから、もうやーめた」でも、
更地にして他人に譲渡するためには、それだけの多額な費用が必要なのです。
地下タンク改正消防法の工事をするにしても、廃業するにしても、大金が必要です。
同じ大金を使うのなら工事をして商売を続ければ良いのに、と思いませんか?
それなのに工事をせずに廃業を選択する事業者が多いのは何故でしょう。
「低マージンで利益がない」
「消費者の無理解による暴言に嫌気がさして」
という理由の他に、・・・
2月9日ぜんせきより
2月10日燃料油脂新聞「社説」より
施設の安全管理対策十分か
(2)
SSに限定すれば配管・地下タンクの劣化や老朽化が原因で漏えいし、近隣住宅地の川を汚染し社会問題化した事例もあった。
環境対策上も施設管理は重要との認識強まり、漏洩事例は極端に減少した。
だが小規模SSではセルフSSの台頭や販売競争の強まりなどで黒字化できるメドが立たず、やむなく撤退を強いられる事例が後を絶たない。
資金不足から埋設後40年を超えた老朽地下タンクの入れ替えや補強工事の捻出ができず、閉鎖を決断した事例は多い。
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マスコミがセンセーショナルに「ガソリンスタンド2月危機」と報道した、あの平成25年に40年を迎えた当店は、投資回収不能を承知の上で地下タンク改正消防法の対応工事を行いました。
当時は配管は補助の対象外でしたが、地下タンクだけでなく配管の入れ替え工事も行いました。
地下タンクも配管も地中にあるため、腐食具合など目視できません。
老朽化で水道管から水が溢れ、それが老朽化した地下タンク配管の腐食部分から侵入。
昨年も水分混入のガソリンを販売したという事故が9月と12月に千葉と新潟で発生しています。
ガソリンスタンドのリスクは地下タンクだけではありません。
一つ一つ数えれば・・・
気の小さい私はやはり「早く店を畳んでほしい」と思ってしまうのです。
こうちゃんは、
それよりも“やりがい”が勝っているようですが・・・
PS
定休日の明日、こうちゃんはまた灯油配達のため出勤します。
3週連続です。
店をやっている以上は、
大切な顧客の、油を切らせるわけにはいかないので。