masumiノート

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2017年12月末@元売系列ガソリンスタンド数

2018年02月15日 | ガソリンスタンド3

2月15日燃料油脂新聞より


2万3749 前年度比381ヵ所減少 セルフ割合は33.4%に上昇





系列週仕切り改定 ほぼ2年ぶり大幅値下げ
JXTGガソリン2.5円、灯油1円


低マージンから脱却して再投資可能な業界にするためには、市況はこのままキープが望ましいです。
しかしさてさてどうなるか。
未だに“量販”(自分さえ良ければ)の考えで値下げに走るお店もあるかも知れませんが、自由競争ですから自由です。






兵庫県市場では各地域でのSS閉鎖、廃業が相次いでいる。
設備老朽化に対する資金の問題、道路整備にともなう交通事情の変化などを要因に市場撤退する事例が目立ち、今後、地場の販売店を中心にSS閉鎖が増えるとみられる。

昨年来SS市況が安定推移しマージンは改善しつつあるものの、
「これからSS設備改修への投資が必要になり、需要減少が年々加速していることを考えると、経営存続の判断には迷うところ」と厳しい見方が出ている。



まだまだ減りますよ。


周辺の系列店を競合店と考えている元売の販売子会社

2018年02月15日 | ガソリンスタンド3

2月14日燃料油脂新聞より


エネ庁元売販社ヒアリング結果 28年度経営状況
黒字3社、赤字2社

JXTGエネルギー、出光興産、昭和シェル石油、コスモ石油の販売子会社5社平均の平成28年度の営業利益率が0.2%、経常利益率は0.4%だったことが13日、資源エネルギー庁が販売子会社各社に実施したヒアリングでわかった。
経営状況は改善しているものの、5社のうち2社は営業赤字で、うち1社は4年連続で営業損失を計上していた。
競争激化地域で十分な収益を確保できなかったことや人件費などのコスト増が響いたが、29年度は市況改善を受け、黒字化する見通しを示したとしている。


文中に、“5社中、4社は周辺の系列SSを競合店と考えている”ーとあります。





量販上位 セルフが占める トップ10の顔ぶれは固定化

セルフSSは効率的な運営を基本に客数増大と販売量アップに大きな効果を発揮している。

地場業者は、「量販店には価格で集客しているところがある」として、
経営が維持できているのは「元売の子会社か(元売の)息がかかっているところが多い」とみる。



系列セルフに多いのは販社や大手特約店です。

1SS経営の地場店はいくら量販しても赤字のままでは続けられない。

周辺の系列店を競合店と考えて、
周辺の系列店の仕入れ値かそれ以下の安値販売を行い、周辺の系列店を廃業へと追いやることなどさぞ容易かったことでしょう。
(子会社だけでなく、元売の息のかかった特約店も、それ以外の特約店も、業転玉を取ることで価格競争に参戦した2者店も3者店も!)

が、し
かしー
地域への供給という使命感で、自己資産を食い潰しながらも営業を続ける系列店がいて、そしてまた予想以上にしぶとくて、
エネ庁のヒアリングを受けなきゃいけない羽目になっちゃいましたね。





SS業界では元売りが主役で販売業界が下座となるケースが大半だ。
ほかの業界では販売する企業が上座で、製造メーカーや卸業者が販売店を招待するのが大勢だ。
しかしSS業界は昔から元売が上座で販売店が接待するケースが大半となっている。

販売店社長からは「本来SSサイドが(元売の)客のはずなのに、SS業界では立場が反対になる」と。





2001年12月、石油業法廃止。
元売は販売子会社をつくって小売りに参入、

販売店は“”という認識ではなく、競合店と考えて、
周辺の系列店の仕入れ値かそれ以下の安値販売を行い、周辺の系列店を廃業へと追いやった・・・・・。


その結果、ガソリンスタンド過疎地や灯油難民が発生。




2月21日追記
↓ 昨年の子会社ヒアリングについての記事です。
ガソリンスタンド業界の、「不都合な事実」@追記