系列仕切り(卸値)は毎週改定されます。
JXTGの1月16日時点の指標価格は、レギュラーガソリン106.8円(税別)
1月16日時点、当店と当市セルフとの販売価格差は3円~5円、当店のリッターマージンは20円程度ありました。
※指標価格にブランド料3円と運賃が加算されたものが特約店(2者店)の仕入れ値(インセンティブあり)
3者店の仕入れ値はそれに中間マージンが加算されます。(中間マージンは特約店の自由です)
現在、2月28日~3月6日までのJXTG指標価格は114.8円(税別)
トータルで8円値上がりしています。
方や市況は、全く動いておりません。
採算意識が足りない。
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マージンが20円程度になったのは、当店の努力によるものではありません。
それまでの週改定で値下げが続いたからです。
市況は一体誰が決めているのでしょう?
地域のプライスリーダーは誰でしょう?
通常プライスリーダーは“安値店”(主にセルフ)です。
近隣店の看板価格を見てー「上げ」「下げ」
だから昔から「ガソリンスタンド経営は幼稚園児でも出来る」と言われていました。
しかしそれも今は昔になりつつあるのかも知れません。
最近の世代交代した若い経営者には自主性があるようです。(本日の燃料油脂新聞に書いてありました)
ただ、付加価値を付けて差別化を図ることが困難な商品の性質上、近隣店の価格を無視できないことも事実です。
当店はセルフもまだ無い時代に、近隣店より10円高く売らざるを得なくなりました。
何故なら近隣店の販売価値が当店の仕入値だったから。
その後セルフが出来て商環境はさらに過酷になり、「13円高く売ってもマージンは5円しかない」という状態が数年前まで続いたのです。
当商圏にはPBはありません。(JAは別として)
にも関わらず、市況は完全に業転ベースだったのです。
そんな過酷な状況が20年も続きましたが、元売再編で元売系業転玉が縮小し、それに伴い市況も回復。
マージン20円と相成ったのはそういう事情です。
しかし、それも僅か2か月間だけのことでした。
元売系業転玉は縮小したかも知れませんが、
今度は輸入モノの業転玉が、再び地場中小系列店の撤退を加速させることになりそうです。
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st31掲示板より
No.31347
■輸入ガソリン 1月12万キロ ≒シェア3.0% by 燃料油脂新聞 一面「本日の市況」
石油統計速報より 販売量391万キロ 灯油262万キロ 軽油265万キロ
◎シェア3%がどれほどの重みかは、元売りが一番よく知っているはず
・金額的には12万×差額5円として=60万×1,000L=6億円/月か
・昨年8月は過去最高?28万キロ。
・価格差ができ始めたのは10月~で一昨年までは輸入高だったのに・・
●JXTGの2月内需見通し by 燃料油脂新聞
ガソリン376万キロ=97%を想定 /灯油は80%:216万キロ
2月も輸入ガソリンが同量ならば3.2%。もう一隻入港して15万キロになれば4%のシェア。
「凄いぜ ハズキルーペ」ではなくて、凄いぜ輸入ガソリン。
我がSS 給油口を開けて待っています。国産品で安値伝票でもOKデス。
※st31さんはPB-SS(元は系列店)です。
No.31348
もともと国際競争力を名目に合併したのですから、輸入価格も含めた柔軟な価格政策にせねば、国内系列は死にます。
SSはインフラだといいつつも元売の政策のマズさによって運営できなくなって減少しているのも事実です。
地場経営者や過疎地で残るSSは輸入玉を柔軟に仕入れができるSSのみとなります。またはそういったマーケット指標で仕入れができるSS。
平等なマーケット原理によって小売りは競争するべきであるので
輸入価格も含めた卸価格にしつつ、元売自身もスリム化をしていかねばいかんでしょう。部署ばかり無駄に多い。
これだけ合併を繰り返しておきながら、早期退職や部署の軽減合理化などのスリム化策が川崎の統合程度で、他にまったく出てこないことには違和感を覚えます。
輸入玉によって市況が壊滅し、真面目な地場系列店が苦戦し業界から撤退していく様子は経営陣にはどう見えているのでしょうか
3月5日燃料油脂新聞より
今月の市況
「社説」後を絶たない不正軽油流出
インタンク・カード格差拡大
住民拠点SS2663ヵ所 今年度末3000ヵ所突破へ エネ庁
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兵庫県石油商業組合からFAXが届いていました。
>「住民拠点SS」については、全国8,000ヵ所の設置目標に向け整備が進められており、引き続き今年度補正予算ならびに来年度予算が措置されることになっています。
一方で、事前申請のあったSSの辞退等により、設置目標まで約2,000ヵ所が不足する見込みとなっています。
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エネ庁さんへ
輸入玉のせいか何か分かりませんが、
好市況もたったの2か月しか持たないようでは、そりゃあ「やっぱり辞めておこう」となりますよ。
それから、
世の中にはPB-SSより系列店の方が断然多いのです。
その系列店の中の地場店の多くが「供給責任」「安定供給」という意識が高いからこそ、高値と知りながら(苦しくても)系列玉仕入れを貫いてきた(いる)のだということを、どうぞお忘れなきようお願いいたします。