クマゼミ(多分)の死骸
メジロの巣(昨日、実家で)
この巣は伸縮性らしいです。
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昨日は実家の墓参りに大阪へ行ってきました。
1号線沿いは126円看板が大勢で、こちらのセルフより10円以上安値でした。
改めて“市況は大事”と思いました。
粗利は店主次第、この時こうちゃんは3円値下げして142円にしました。
長年一桁(5-6円)だった1リッター当たりの粗利が今、3円値下げしても10円以上あります。
昨日、大阪への道中で市内の看板をいくつか確認しました。
やはりどこも値段を触っていません。
セルフの上看板は141円(下看板はバラバラ)
フルは145円と148円でした。(1店は相変わらずセルフと同値)
最初に145円看板を見て「ほら見てん、値段下げてはらへんやん。うちの方が安くなるってあり得へんことになってるで」と言うmasumiさんに「おかしいなあ」と首を傾げるこうちゃん。
次の148円看板を見たこうちゃんは少し怒ったように「こんなん儲け過ぎや」と言いました。
セルフとはずっと8-13円の差があったので「セルフの値段からしたら148円で何もおかしくないで」と言うと、
「だけど仕切りからしたら儲け過ぎや」と言います。
「みんな何を考えて値付けしとるんや? そういう機運や言うても適正利益っちゅーもんがあるでな、これはやり過ぎや」。
これまで市内で1番高い値段を付けても(全量系列仕入れ故)5-6円しかなかった粗利ですが、
今は(地場フルの中で)一番安い値段を付けても適正利益を確保できています。
しかもナント!!
セルフの上看板とは1円しか違いません。
いつまで続くか分かりませんが、今は“超”好市況地域です。
当市の場合、現在の市況は、セルフ(販社・CA・広域大手)の出す価格看板によって決まります。
考えてみたらセルフ解禁直後からちょっと前まで、
126円看板だらけのなかで、「これ以上にもこれ以下にもできない(粗利5-6円)」って、139円販売を続けて来たようなわけで・・・
ほんまによぉやってきたと思います。(当店顧客に感謝!)
・・・
それにしても、当店がセルフの上看板と1円しか違わないなんて・・・・
不思議な現象です。
ほんとにいつまで続くんだろう?
・・・あっという間に終わったりして?!(汗)
先日の記事、SS経営力強化元年のこの部分
>「災害時にはエネルギー供給の最後の砦になるSS」「平時・緊急時を問わずに安定供給のための中核機能を担っていく意識と高い意欲のあるSS」を強力に支援すべき、
それは、昔から営業を続けて来た既存の、現存している小口配達を担っている地場のガソリンスタンド全店ですよね。
「世界情勢によって供給が絞られた場合、優先的に供給が約束されている系列玉であっても、元売は前年比何%という形で制限を掛けてくるだろう。だから自店の顧客のためにも全量系列から仕入れておく必要があるんだ」と、どんなに苦しくても業転玉に手を出さずにいるのは、まぎれもなく「安定供給」のためだし、
「うちの店が廃業したら、誰が代わりにポリ容器1つの配達をしてくれるのだ。だから営業を続けるためには業転玉を仕入れるしかないのだ」と、葛藤を抱えながら他社買いをするのも、確かに「安定供給」のためだし。
災害時の“最後の砦” 地場SSの重要性説明
(以下、最後の砦なんて御免蒙りたい。より)
全石連の河本副会長・専務理事は、東日本大震災直後から石油製品の安定供給に尽力したSS現場の従業員らの懸命の取り組みを説明した。
「ある大手のSS企業では、就業規則で震度6以上の地震が発生した場合、出社してはならないといったことがあったと聞く。これでは地下タンクにいくら在庫があっても、供給してはならないということになってしまう」と概況説明したうえで、
「こうなると、就業規則がないような個人商店SSの人が供給せざるを得ない。
上流のほうでいかに供給体制を整えても、SS現場での震災時における火事場の馬鹿力で供給してくれる方々がおられなければ、石油が欲しいという被災者のご要望に応えることができなくなってしまう」と安定供給を支える中小地場SSの重要性を訴えた。
でもね、
実は就業規則があるような大手には、既に多額の補助金が流れているのです。
(※以下、月間ガソリンスタンド2014年3月号の麻生 豊さんの記事より)
補助事業を利用するメリットは大きく、知人にも複数店舗を持ち、毎年いくつもの補助事業を活用している石油販売業者がいるが、
創業以来、納めた税金よりも貰った税金の方が多いという。
補助金を受けるためには補助金で賄えない部分を自己資金で用意しなければならない。
補助金の仕組みを理解し、補助金を活用するための人材も必要となる。
ところが、この自己資金も人材も用意できない零細・小規模事業者が非常に多い。
つまり、補助事業が手厚くなればなるほど、その額が大きくなればなるほど、
それを利用して儲ける事業者と、まったく儲けることができない事業者との間で、格差が拡大してしまうのである。
本来は零細・小規模事業者ほど補助金の恩恵を受けられなければ制度の意味がないのだが、
現実は、中堅以上の企業、あるいは“業界内で”大手と呼ばれる規模の企業ほど、儲かってしまうという不思議な現象が生じているのである。
補助金と税金。
国の補助制度に不満の声
そしてそういう補助金を多く受け取っている大手業者が、3者店では不可能な安値の価格看板を掲げたり、地場業者(個人商店)の大口得意先へ安値営業を掛けたりして、
全石連の河本副会長・専務理事が、「こうなると、就業規則がないような個人商店SSの人が供給せざるを得ない」と言った、その個人商店SSの経営を不安定にし、廃業へと追い込んでいるのです。
神奈川県警の発券店値付けカード問題にしてもそうですが、
そんな業界の有り様が「最後の砦なんて御免蒙りたい」という気持ちにさせるのです。
だってもし本当に最後の砦としてガソリンスタンドをこれ以上減らしたくないのであれば、
元売は昔のように市中買いでもして市況の安定を図るだろうし、
販売店の8割が代行給油手数料では「採算割れ」と答えている発券店値付けカードも即刻手数料値上げなどの措置を行うだろうし、
国(政府)も、時間稼ぎのようなことをしていないで、さっさと米国のようにメーカー(子会社)が小売りに進出できないような分離法を立法化するなどして地場の小売業者の生存権を守ると思うのです。
けれども現実はどうでしょう。
相変わらず業転格差は拡大しているし、業転かそれ以下と思えるような安値価格看板を掲げる元売子会社(販社)があるし。
駆けつけ給油とか灯油の配置配達とかは、ガソリンスタンドが地域に一軒になってからでないと機能させられないであろう施策だし。
そういうことを考えると、
先日の記事、SS経営力強化元年のこの部分
>「災害時にはエネルギー供給の最後の砦になるSS」「平時・緊急時を問わずに安定供給のための中核機能を担っていく意識と高い意欲のあるSS」を強力に支援すべき、
災害時給油所地下タンク製品備蓄促進事業により 災害対応型給油所となったSSが支援されるのは間違いのないことだけど、
疲弊した個人商店は、その地域で最後の一軒になったら呼び鈴SSとして支援の対象になるー
くらいに考えておいた方が無難だと思っています。
石油協会 経営実態調査 販売業者の声
*****
当店店主は廃業を視野に入れなくてはならない年齢となりました。
それでも、地下タンクに続き、9月には新しいPOSへの設備投資を行います。
「系列店は正規ルートの系列仕入れで経営が成り立つ」
それがほんとうの姿です。
それが基本です。
この土台が崩れたままの、業界・・・・・・・・
これは冷や汗というものでしょうか(^^;;;
「いらっしゃいませ」と出迎えた、若い子が乗るような左ハンドルの車から降りて来られた、俳優さんのようなお顔をした熟年の男性が、
「masumiさん?」
masumiさんの心の声
ぎゃあ~~~~~~!来た~~~~!!(滝汗)
ブログを読んでくださっているという同業者(PB)の方のご来店でした。
来たらアカンって書いておいたのにぃ~~~~(滝汗)
帰られてから、何のお構いもなしの立ち話だったことに気が付き、またもや(滝汗)
ほんとに、ごめんなさい。
無事にお帰りになられましたでしょうか?
PBも系列もない。
地場の1SS業者としてお話が出来て嬉しかったです。
自分の店でも売るほどあるのに、しかもうちの高値のガソリンを、満タン給油ありがとうございました。
(*^v^*)
8月7日、2度目の動物病院へ
体重は1.2キロだったのが2キロに増えていました。
検便の結果・・・
少し気になる所見有で違う薬を4日分処方され、
2回目の予防接種を済ませました。
ココは元気、・・・というか、凶暴です(^▽^;
こうちゃんは本気でココと決闘して、毎回血を流しています(爆)
今朝出勤するとこうちゃんが電卓を叩いて言った。
「値段を下げる」
「へっ?何でよ」と言うmasumiさんに「儲け過ぎや」
いやいやいやいや、ちょっと待ってよ
PBでさえ20円、セルフでも15円の粗利を確保してんねんで
今はそういう機運やねんで
周りの看板も変わってないのに、・・・第一、そんなことしたら市内で一番高い店とちゃうようになってまうやん
そんなんアカンアカン
だけど、masumiさんより石頭のこうちゃんはmasumiさんのいう事など聞きません。
いつも高いねんから、下げれる時には下げとかな
それに現金客も増えて来てるんやから
ややや、上げたいときに上げられへんことばっかしやったやん
もう何年、利幅圧縮したまま来てると思ってるんよ
折角のこの機運をなんでこうちゃんはそうやってみすみす無駄にするかなぁ
Mさん(掛け会員さん)も「安いの仕入れて高く売ったらええねん」って言ってくれてはるねん
現金のお客さんかて値段を気にせーへん人が来てくれてんねんやんか
必死で値下げを思い止まらせようとしたんですが
「もう、ゴチャゴチャごちゃごちゃウルサイ!」
一喝されてしまいました。
ヤレヤレ┐(´ー`)┌ (┐´ー) ┐( )┌ (ー`┌) ┐(´ー`)┌ヤレヤレ
もう絶対この人とおったらオイシイ思いすることないわ~(笑)
もうずーーーっと、何年間も一桁しか無かった1リッター当たりの粗利が、今15円あります。
全量系列玉、しかも全国平均より高値の系列玉仕入れの当店が、です。
*****
セルフ解禁当初は3円程度だった販売価格の差ー。
当初は今のようにセルフが優勢ってわけでもなかった。
その頃こうちゃんに言ってたことがそろそろ始まるのか?それともまだ一時的なものなのか?
セルフは消費者を取り込めるだけ取り込むまで安値攻勢を仕掛けてくる。
で、もうこれ以上やっても無駄となったら、今度は粗利確保に動く。
5円差では流されなかった消費者も流石に価格差が10円以上になると安値店に流れる。
それからセルフが粗利確保に舵を切って価格差が5円に戻ったとしても、一旦安値に流れた消費者はもう戻ってくることはない。
*****
6-7年前、セルフより13円高く売っても5円しか無かった粗利が、今15円あります。
13円もあったセルフとの価格差は、今7-9円になりました。(上看板では4円)
好市況の地域ではセルフやPBでも15円ー20円の粗利があるようです。
当店も、セルフとの価格差を保てば粗利は20円になるけど・・・
「足るを知る」なのか「そんなえげつないこと(暴利)は出来ん」なのか...(^~^;;;
市況を決めるのも販社や広域等の大手(の揚げる価格看板)。
価格競争真っ只中の激戦地では粗利確保は難しい。
好市況になっても、粗利確保より価格差縮小を優先してしまうサガの地場業者。
要するに全量系列仕入れの3者店がオイシイ思いをすることはないー
と、こんなふうにケチな計算をするmasumiさんなのであります。。。
゛(6 ̄  ̄)ポリポリ
PS
発券店値付けカードの代行給油手数料は、スタッフが給油するフルも、消費者が自分で給油するセルフも同じ。
現金やクレジットカードの1リッター当たりの粗利は、近い将来、“数量インセンティブ”によってセルフの方が多くなるかもね。
(=´Д`=)ゞ イヤァー、参った参った。
予定よりかなり遅く配達から帰って来たこうちゃん。
車検でお世話になっている車屋さんと一緒に帰ってきたよ。
配達先の工場のなかで、ギアがバックに入らなくなったんだって。
「前進しか出来んから~!!」って叫びながら工場内のリフトに給油して回ったらしい(笑)
荷物をどけてもらったり、道を譲ってもらったり、工場の皆さんにはご迷惑ご面倒を掛けながら大変お世話になったようで、m(_ _)mです。
で、肝心のローリーは応急処置で何とか帰ってきたんですが、部品が手に入るのかどうか分かるのが盆明けになるらしくて・・・
( ̄_ ̄ i)タラー
なのであります。
今午後五時です。
出勤してすぐに始まった、今日は洗車の日でした。
休憩なしで働いたよ
朝に送りたかった妹へのメールも午後4時にやっとこ送信できた。
あと2時間・・・
もういいかも
8月5日 ぜんせき「論説」 (※青系文字がmasumi)
ピークから丸20年で45%減となったSS数。
人口やその年齢構成、石油内需などの国勢を示す諸指標が、今年は明らかに右下がりとなるであろうこのタイミングで、SSの強化を目指す2つの事業・助成を資源エネルギー庁は開始する。
「SS経営力強化検討会」(仮称)と「石油製品流通網再構築実証事業」で、前者はエネ庁石油流通課自身が推進母体となり、後者は全石連が補助事業の窓口を務める。
2つの事業・助成は、昨年4月に閣議決定されたエネルギー基本計画において、「災害時にはエネルギー供給の最後の砦になるSS」「平時・緊急時を問わずに安定供給のための中核機能を担っていく意識と高い意欲のあるSS」を強力に支援すべき、として政策を具現化したものだ。
このうち「経営力強化検討会」では、行政、元売、公的機関、マスコミ有識者を含む関係者の英知を結集して、健全な競争環境を維持しつつ経営基盤の強化を可能とする利益を確保できるよう、事業基盤の再構築のための方策の検討を行う。
一方の「再構築実証」では、安全性に係る技術開発によるものに加えて、自治体と生活者が「地域内における石油製品の安定供給を自らの問題として捉える」ことを前提に、SS事業者などとコンソーシアムを形成したうえで立案したSS強化を図る事業について、その対象費用の全額を支援する。
「技術開発系」では、過疎地における駆けつけ給油や地上タンクの活用、可搬式計量機のコスト削減プランなどの検討が進んでおり、
「コンソーシアム系」では、整備事業やLPガス事業者など同一地域内の異業種連携や宅配・コンビニ・道の駅・郵便局などの地域生活者に不可欠な業態との複合化、さらには戸別ホームタンク設置と独居高齢者の見守り機能を兼ねた灯油配達の高度化、いわゆる「大分県杵築地区モデル」などがイメージされている。
この「再構築実証」には、次年度以降、「経営力強化検討会」で議論され、イメージされるであろう多くのSS強化策が、人材育成や人手不足対策を加味したソフト面での対策を含めて「実証」としてデビューするであろう。
地域を支え続けたいという意志のある1事業者1SSの基盤強化は当然だが、さらには同じ商圏にあるSS同業者間の統合・連携を促進する方向に踏み出す英断をも支援する事業が始まった。
※茶番劇 悲喜劇
この舞台を演じる役者(3者店)の降板が相次がなければ良いけど。
*****
迅速な対応を要請
経営者の高齢化によって後継者問題を抱えている。スピード感を持って対応してほしい。
小規模事業者ほど厳しい状況にある。そうした事業者に焦点を当てた検討が必要。
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コストコ2号店富山に開所
各油種とも周辺の既存SSより10~15円程度も安い価格設定だった。
※計量機は8レーンで10台同時給油可能の大型店。地下タンクも最大級だそうです。
1号店ではガソリン小売価格を127円に値下げ
※十分な粗利を確保されていますね。
*****
自由競争の市場に、ガソリンスタンド併設のコストコは3号店4号店と出店するでしょう。
2号店はコストコが山を削って開発したそうです。
ということは、中山間部でしょうか。
だとしたら周辺の既存ガソリンスタンドの中には、粗利益減と需要減の波にさらされながらも必死で地域への供給(小口配達)を担い続けている地場業者もあるでしょうね。
片方では「自由競争」
片方では「補助事業」
やれやれ
はてさて
8月7日 燃料油脂新聞
静電気帯電対策が焦点(消防庁)
会合では静電気帯電防止対策に議論が集中した。
フルサービスSSの計量器ノズルは、ノズルを握り続けていなくても給油できるラッチオープン機能付きのタイプが主流。
給油に駆けつける従業員が静電気帯電防止作業服・靴を着用していない場合、従業員が給油中に窓ふきなど他の作業を行っている間に帯電する可能性があることから対策の必要性が指摘された。
***
ガソリンスタンドは燃料を供給するための施設です。
しかもこの場合は、その地域のガソリンスタンドが“0”になるのを防ぐための「給油施設」です。
そこまでして供給責任を果たそうとしている施設の従業員に、まだ窓拭きをさせる気なんですか?
ガソリンスタンド側の私が言うと「楽をしたいのか」と言われそうだけど、そこに気付かない方がどうかしていると思いますよ。
セルフでは静電気帯電防止作業服や靴を着用していない消費者が静電気除去パネルにタッチするだけでの給油を許されているじゃないですか。
いえいえ、窓ふき以外の“作業”もあるって、もちろん分かって言っています。
だから静電気帯電防止作業服や靴の着用はした方が良いと思っていますよ。
でもね、もう「窓ふきやゴミ捨てが給油とセット」っていうような考えは改める時期だと思いますよ。
安値セルフのその安値の原資がどこから来ているのか考えたら、
粗利の少ない高値フルにサービスを押し付けるのは、ほんとに止めにしてもらいたい。
規制緩和以前は地域ごとの価格差はあっても、同一地域での価格差は殆どなかった。
セルフも無かったから、どのお店でもだいたい同じようなサービスが提供されていたはず。
というより、
価格差がない分、競争と言えばサービスだった。
2者店は仕入れ安を生かして店頭でボックスティッシュ5箱プレゼントとかの“ものくれ”サービス(?)
地場3者店は地域密着で、それこそ細かい要望にも応えてきたと思います。
常連さんではない他府県の一見さんでも、1,000円分の少額限定給油の方でも、
全ての消費者は「業界のお客様」として、大事にされていたはずです。
(原付バイクは別レーンにしているというお店もあったようですが、)
少なくとも当店では全てのお客様に分け隔てなく全てのサービスを提供してきました。
他府県ナンバーの発券店値付けカードのお客さんにも「ここは気持ちが良い。こっちに来た時はここに来ることに決めている」と言われたこともあります。今では信じて貰えないかもしれませんが。
規制緩和で販売価格に価格差が生じ、消費者は安値店を選ぶようになりました。
販売価格の価格差は仕入れ格差によるものでしたが、高値の店を悪徳だと誤解する消費者は多かったです。
セルフが出来て益々その傾向は強まりました。
そして窓を拭いてほしい時だけ、ゴミを捨ててほしい時だけ、タイヤの空気圧を見てほしい時だけ、10リッターとか1,000円分と言って給油に来られ、また、セルフでは買えないからと携行缶を持って来られ、精算時にレシートの単価を見ては蔑みの視線や言葉を投げかけて帰られました・・・
知らないが故の事で仕方がないと頭では理解しても、やはりそれは大変辛いことでした。
誤解による非難に耐えながら、説明する術もなく(心の中で唇を噛みながら)サービスの要求に応え続けてきました。
何年もの間、身銭を切りながら、
全てのお客さんの車の窓拭きをすることで、真冬にはこうちゃんの手が腫れあがり皮膚が裂けて膿が出るほどでした。
ある日、閉店間際に来られたお客さんが「千円分」と言いながら灰皿を私のお腹に押し付けてきました。
その時だと思います。私の中で何かが切れたのは。
瞬間的に灰皿を突き返していました。
「何だ!?」と気色ばむお客さんに対して「千円分のマージンは50円しかありません!燃料を入れるだけです!」と口にしていました。
その前から鬱々とした気持ちがあったからなのですが、その時はまだ(お客さんに向かって私ったら何て事を・・・どうしよう(汗)ドキドキ)と後悔の念に苛まれるという状態でした。
感情を抑えようとして、抑えられなくて、気分が酷く落ち込む。
こういうことが続いて・・・、非定型歯痛(仮面鬱)です。
おかげで吹っ切れました。
サービスは義務でするものではないです。ましてやお客さんに強制されるものでもない。
そして一番肝心なことは、ガソリンスタンドは給油施設だということです。
先日、一見さんで注文の前にゴミ袋を出された方がいて「当店ではゴミは受け取りません」と申し上げたところ、
「えー!じゃあどうしようかな~~~」と、給油するかどうかもったいぶるそぶりをされたので、「じゃあ、他所へ行って下さい」と申し上げました。
ガソリンスタンドに行くのは燃料を入れるためであって、ゴミを捨てるのが目的ではないはずです。
「全ての消費者が業界のお客様」だった昔とは違います。
東京都石商で委員会が発足した発券店値付けカードでの代行給油。
昔は代行給油と言えば、建設業の方が他府県で仕事をする際に、その工事期間中、現場の近くのガソリンスタンドでツケで燃料を調達できるように“紹介”してもらってー、というものでした。
代行給油する店は請求書を本来の建設業者の取引先のガソリンスタンド(同業者)に送付し、そこから代金が振り込まれました。
代行給油する店は同業者の顔を潰さないように、その建設業者に対しても、配達も含め自店の顧客と同じように接客したはずです。
それも遠い昔のこととなりました。
今は、
「そこで工事しているのだけど、会社からこんなカード持たされても使える店がない」
(発券店値付けカードはセルフで給油は出来ても携行缶に給油できない)
「配達してくれる店もないから、(自分で携行缶を持って買いに来なければならないから)面倒だよ」
です。
個人の消費者はセルフで安く買えるようになって良かったけど、一方では不便を訴える消費者もいます。
先日記事にした「高くても良いから」ということで掛け取引を開始した企業の営業車が給油に来られるようになりました。
「いらっしゃいませ、こんにちは^^」
「吸い殻があったら捨てて来ます^^」
窓を拭いて
給油が終われば「〇〇リッター入りました。こちらにサインをお願いします」
「ありがとうございます」
送り出した後、
そこには
あの全ての消費者が「業界のお客様」だった頃の接客をして、何だか少し幸せな気持ちになっているmasumiさんがいました。
・・・でもゴミは受け取らない。
それから、供給責任と経営難の狭間でに載せた給油履歴のような状況では窓拭きも省略させて頂きます。
資源エネルギー庁が5日発表したレギュラーガソリン1リットル当たりの店頭価格(3日時点)は、全国平均で前週比1.2円安い141.3円となり、4週連続で値下がりした。原油相場の下落を受け、石油元売り各社が給油所向け卸価格を引き下げているため。
旅行やレジャーで車を使用する機会が増える夏休みシーズンのガソリン価格下落は、家計に恩恵となりそうだ。
地域別では、横ばいとなった香川を除く46都道府県で値下がりした。下げ幅は北海道(2.2円)、京都府(2.1円)、沖縄県(1.9円)が大きかった。
中国の景気減速懸念や、イランによる原油輸出再開の思惑などを背景に、原油の国際価格は下落傾向にある。調査を担当する石油情報センターは「ガソリン価格は来週も値下がりする」と予想している。
**********
8月6日 燃料油脂新聞
セルフ12円下げ 123円に
地場特約店の仕切価格を下回る店頭価格が出現することは異常としか言えない。
こうした価格に対して市場内では不当廉売の提訴も辞さないとの動きも出ている。
***(以下masumi)
業転玉の安値は107円とかあるらしいので税込で115.5円です。
123円で売っても8円も粗利があるよって不当廉売には当たりません。
因みに当店の建値仕切りは121.7円、税込み131.4円。
それでも全量系列仕入れを貫きまする!
PS
小売業界では10年以上も前から仕切り格差の是正を訴え続けております。
元売系列2万5097SS 3月比178ヵ所減
セルフ比率は30.5%
8月5日 燃料油脂新聞
当市ではとっくの昔にセルフ比率50%(笑)
そのセルフは販社や広域大手特約店ばかり也
故に地場1SS業者でセルフやPBになっているものは無し。
3割超す社有に自覚と責任 8月6日燃料油脂新聞「社説」
(一)
本紙調査によれば6月末時点、元売系列SS数は2万5917ヵ所。
厳しい販売環境が続くものの減少数はやや鈍った。
だが元売社有は6215ヵ所で系列の24.4%を占め、セルフは7650ヵ所を数え、とうとう30%を超えた。
しかも社有に占めるセルフ比率は64%と高くなった。
特約店所有のセルフが撤退を強いられ、必然的に社有比率は高まり、小売市場への影響度は一段と強まっている。
元売の姿勢で小売市場は左右される。
(二)
フルサービスに比べてセルフのガソリン販売量は3-4倍。
地域市況への影響はかつてなく大きくなっており、社有や販社はその中心に位置する。
とりわけ販社SSは大型店が多く視認性も高い。
いうまでもないが全国各地で販社SSは安値量販志向を強め地域市況を混乱に陥れる元凶と指摘され続けている。
なかには適正市況の構築を急ぎ、採算販売に徹する販社も一部散見されるが例外的。
大勢は低価格路線ひた走りの安値増版型といっていい。
(三)
過剰な設備、そして過当競争が石油業界の低収益の要因だが、これに販社の安値攻勢を含めても不思議ではない。
仕切価格を下回る不当廉売まがいの店頭価格で客を吸引し、量販姿勢を強める。
身勝手な振る舞いにもかかわらず体質強化・効率化の具現化と胸を張る。
安値販売の競争を続けるようでは未来永劫、販売業界は利益に恵まれることはない。
一定利潤を計上し投資可能な業界にするためには販社の姿勢転換が欠かせない。
いつまで安値販売を放置するのか元売に再度問い質す。
***(以下masumi)
「元売のマークを掲げていたら、そのマークの元売に潰される」
それでマークを下ろしてPB・無印店になった販売店もあります。
過去15年以上、ずっと供給過多の業転安でしたから、その選択が吉と出た販売店は多かったと思います。
st31掲示板も 業転仕入れの方たちの威勢の良い景気の良い話で溢れていました。
しかしー
「ガソリンスタンドが消える?!」とマスコミが騒いだあの地下タンク消防法改正で、廃業したPB・無印店もあったように、商圏や客層によってはそうならなかった。
例えば、もし当店が元売マークを外してPB・無印店になっていたらどうでしょう。
恐らく店は廃業して、今こうしてブログを書く事もなかったでしょう。
前記事のコメント欄の多牌さんとのやり取りの中で書いた、今は発券店値付けカードで給油に来られる元掛け会員だった法人客(この法人客の当時の売り上げは月に100万程ありました)。
ここは化管法絡みの証明書等は関係ない顧客でしたから、多分元売マークがなくとも取引は続いていたと思います。
しかし、本社の意向で全社発券店値付けカード導入となった瞬間に取引は終了していたことになります。
元売のマークを掲げていようがいまいが、仕切り格差や発券店値付けカード等によって地場零細業者は苦境に立たされるのです。
仕切を決めているのも、カード戦略を行っているのも、元売です。
裏腹に