Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

学校指定って・・・なにかね。

2020-01-27 00:10:00 | コラム
どうしてもポルノ映画を観たい高校生のガキが、制服を「加工し」スーツに見立てた格好で成人映画館に行く『キッズ・リターン』(96)じゃないけれど、

ガキをなめちゃいけない。

PGやらR指定なんか知らないよ、観たいと思えばどんな手段を用いてでも観るものだし、そんな風にして出会う映画体験だって10代には必要で。

つまりは全部OKじゃなくって、それなりの規制をしてくださいよと。
行き過ぎは困るが、壁がないというのは、じつは「もっと」困る。

その壁を乗り越えて、ガキはオトナになるんだぜぇ。。。


厳し過ぎる校則が話題になっているんだって?

いまは21世紀なのだがな~、なんか前世紀の話みたいだね。

しかも。
下着は白オンリーだとか、映画は学校指定のものだけ鑑賞「可」だという、なんかアレな内容で。

誰が守るのだろうね。
でも下着とかは、チェックしようと思えば出来るのか。

こえー。

チェックし切れないのは、映画のほうだろう。

し切れないというのを置いておいて、どんな作品を指定するのか想像してみる。


素晴らしいイキザマであることを理解したうえでいうが、
神山征二郎の映画とか?

冗談も許されない社会派みたいな。

あるいは、これぞ古典! というような『若草物語』(33ほか)とか『オズの魔法使い』(39)とか、『サウンド・オブ・ミュージック』(65)とか?

そりゃあ観たほうがいいよ。
古典過ぎて、若い映画ファンでも触れていない可能性があるからね。

でも、それらをクリアしたうえで「映画に刺激をもらいたいという欲求を抱えたガキ」は必ず出てくるもので。

自分のようにね。
放置しちゃいけないでしょう。
(尤も冒頭で記したように、そういうガキは放っておいても壁を越えようとするんだけど)

だから自分が、その学校の教師(想定は中学~高校1年)になったら、とりあえずこれを「指定=宿題」にするだろうな、、、という映画を5つ挙げておこう。

なにがいいたいかっていうと、指定区分は映倫がやってくれるわけなので、学校側は黙っとれ! ということです。


『ジョニーは戦場へ行った』(71)

最高の教材でしょう、反戦意識を芽生えさせるためには。



『キャリー』(76)

いじめられっこに、居場所を与えてやってくれ。

『赤ひげ』(65)

まだ黒澤を知らぬガキには、まずはこれを浴びせるべし。




『カッコーの巣の上で』(75)

自由とは? の難しい問いに対する、完璧な回答。

『太陽を盗んだ男』(79)

君たちの可能性は、無限大なんだよ。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(315)』
コメント
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