Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(334)

2020-06-14 00:10:00 | コラム
めんあっとわー「く」→「く」りんといーすとうっど(クリント・イーストウッド)

イーストウッド御大、先々週が誕生日で、なんと90歳になっちゃった。

なっちゃった・・・という表現が適切かどうかは分からないけれど、制作活動がパワフル過ぎて、とてもおじいちゃんには思えない。

長生きして、、、などといわなくとも、あと10年は頑張ってくれそう。

今宵は、監督作・主演作を分けずに、驚異の映画キャリアから「これは絶対!!」と思える10の傑作選を展開し90歳を祝おうじゃないの。


「―ボクは、3行以上の台詞をいったことがない」とオスカー授賞式で発言してから50年―まさか、こんな大巨匠になるなんて、セルジオ・レオーネもドン・シーゲルも想像していなかったことでしょう。。。


(1)『許されざる者』(92)

すべてが圧倒的。
イーストウッドの集大成であり、西部劇への鎮魂歌でもある。




(2)『ミスティック・リバー』(2003)

前に友人から、「どうして映画を観にいって、こんなにイヤな気分にならなければならないのか」と問われたことがある。

イーストウッド曰く「観客より大事なものが、映画にはある。」。

自分は、イーストウッドを支持します。




(3)『ザ・シークレット・サービス』(93)

ぜぃぜぃいいながら大統領を守ろうとする、トラウマを引きずるシークレットサービスの奮闘。

頑張るおじちゃんの物語に、若い観客も勇気づけられた。


(4)『グラン・トリノ』(2008)

そんなおじちゃんがおじいちゃんになり、今度は西部劇ではなく、すべての若者に捧げる映画的遺言を残した。


(5)『白い肌の異常な夜』(71)

ソフィア・コッポラのリメイクでも記憶に新しい、「逆紅一点」の悪夢。

助平な男にとっては夢のような設定ではあるものの、コトはそう単純ではないでしょう。


(6)『恐怖のメロディ』(71)

初監督作品。
いち早くストーカーをテーマにするところなんか、さすが臭覚に優れている。




(7)『ダーティハリー』(71)

いわゆる当たり役。
バッジを海に放ってみせる反逆精神にグッとくる。



(8)『アルカトラズからの脱出』(79)

ショーシャンクもそうだが、脱獄ってじつは派手なものではないんだぜぇ。。。




(9)『荒野の用心棒』(64)

権利関係で黒澤プロと揉めに揉めたが、よく出来たリメイクであることは誰もが認めるでしょう。


(10)『荒野のストレンジャー』(73)



突出した出来ではないけれど、自分が初めて観たイーストウッド映画なので。。。


次回のしりとりは・・・
くりんといーすとうっ「ど」→「ど」ろー。

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明日のコラムは・・・

『フィルム、KAN!!』
コメント (1)
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