Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画スタッフ別10傑(38)レイモンド・チョウ

2021-11-12 00:10:00 | コラム
~レイモンド・チョウのキャリア10傑~

常に中国の影が見え隠れしてしまう香港、
それでも香港映画が煌びやかに見えるのは、返還前を知っているからか。
そのころに隆盛した香港映画を愛していたから、、、だろうか。

ショウ・ブラザーズで頭角を現し、ゴールデン・ハーベストを設立。
ブルース・リーやジャッキー・チェンを世に送り出したチョウこそ、香港映画黄金期の立役者なのでありました。

91歳で亡くなったのは、割と最近のこと。

このひとのようなプロデューサーが出てこないと、香港映画はいずれ個性をなくし、まるっきりの中国映画になってしまう……のかなぁ。


(1)『燃えよドラゴン』(73)

物語や技術ではなく、俳優を売り出すための映画であり、こういうものをプロデュースするのは一種の賭けでしょう。

演じ切ったリー、彼の可能性を信じたチョウ、両者ともえらい!!



(2)『プロジェクトA』(83)

師弟の関係性を主軸とする拳法シリーズのままでは、ファンの取り込みに限界があったはずで。

ジャッキーの身体性が無限の可能性を宿していくのは、方向転換をした本作からだといっていい。


(3)『スパルタンX』(84)

いつ、だれが、どんな状況で観ても面白いと感じる。

香港映画の醍醐味が詰まった、大好きな娯楽大作。
ちゃんと色気もあるし!



(4)『孔雀王』(88)

日本の人気コミックを映画化したSFアクション。

よく分からない物語だが(^^;)


グロリア・イップが可憐だから、ぞれでも楽しめるのだ。



(5)『Mr.BOO!ミスター・ブー』(76)

ホイ三兄弟によるコメディ。

笑いのツボ、日本とあまり変わらないよね?
かなり爆笑出来るんだけど、いまの若いひとはどうなんでしょう。


(6)『霊幻道士』(85)

怖さではなく、キッチュな可愛さを狙ったキョンシーが日本でもウケてスマッシュヒットを記録。

でもキョンシーって、そもそもなんだっけ? というひと多し(^^;)


(7)『キャノンボール』(81)

オールスター出演で自動車レースを描く大味な作品、、、ではあるものの、
チョウの狙いのひとつがジャッキーのハリウッド進出だったわけで、それをこれほどのスケールでやってしまえる度胸は、やっぱりすげぇ!と思う。


(8)『ブレード/刀』(95)

香港にはもうひとり名物プロデューサーが居て、その名は監督業もこなすツイ・ハーク。
(ハークのキャリアも、いずれ取り上げたいと思ってます)

この映画は監督としてのハークの代表作であり、日本ではそれほど…かもしれないが、香港映画史に残るであろう傑作。


(9)『シティーハンター』(93)

人気コミックをジャッキーが映画化、
もういろいろと困ってしまう出来ではあるが、ゴクミやジョイ・ウォンが最も輝いていたころにふたりを起用したところ、分かってるじゃん、ジャッキーもチョウも!と思ったものである。



(10)『プロテクター』(85)

ジャッキー×ハリウッド。
しかし成功とはいえなかったのは、ユーモアの足りなさかなぁ。

共演のダニー・アイエロも、好きだったんだけど…。


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明日のコラムは・・・

『何度でも打ちますよ。』
コメント
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