よく「やさしそう」「ひとがよさそう」といわれる。
えびす顔というわけではないが、他者が評するに「その目がポイント」なんだという。
そう?
まぁ垂れ目だしね、
自分ではその目を中心に「ヘラヘラ」していると自覚しているのだが、それを周りは「ニコニコ」と解釈してくれる。
ありがたいことだ。
・・・って、じつはありがたくもなんともない。
性根が完全に腐っているため、あっという間にメッキが剥がれる。
剥がれたらどうなるか、そっちが勝手に「いいひと」と決めつけていただけのクセ? して、あのひとはサイテーだ、裏表がある、などと批判? を受ける。
いやいや、オメーらの勘違いじゃないかって。
ひとを見る目を鍛えなさいっていいたい。
だって、ひとを見る目があるひとは大抵、自分を見て直感的に「あぁ、ろくでもないんだな」と捉えてくれるのだもの。
「どうして、そう思いました?」
「いや、目がね、笑っているようで、じつはそうでもないっていう、、、」
「ご名答」
というわけで、映画における俳優の眼光・眼力について。
たまに、筋そのものよりも俳優の演技がすごいという作品があって、その大半は「目の力」であったりする。
よく分かんないけれど、とにかくあの目にやられた! と。
それは、どちらかというと正ではなく「負」の目。
映画を面白くするのは負のほうで、、、といい切ってしまうのには問題があるけれど、負の目から放たれるパワーが反転し、正へと変わる―それが、映画のダイナミズムを生むのだと思う。
(1)『時計じかけのオレンジ』(71…トップ画像)
冒頭の「あの目」で、観るのをやめた女の子を知っている。
ある意味で、正解か。
負のパワーの金字塔であり、これだけでマルコム・マクダウェルは映画史に残る。
(2)『酔いどれ天使』(48)
すべてに怒っているような松永のキャラクター、それに命を吹き込んだのは三船のギラギラした眼光である。
(3)『ヘンリー』(86)
ほとんど無表情でひとを殺すシリアルキラーの目は、死んでいるようにも見える。
(4)『TOKYO FIST』(95)
無機質なものに囲まれて生きていた主人公が、本能を取り戻す。
満月とリングとグローブ、ふたりの男とひとりの女―血みどろの物語で、塚本晋也の目はキラキラギラギラ輝く。
(5)『ポゼッション』(81)
女優の眼力でトップといえば、この映画のイザベル・アジャーニ。
たぶんこれに異を唱える映画小僧は、少ないのではないか。
なにかに憑依されたヒロインが絶叫し嗚咽し怪物とセックスする。
(6)『シャイニング』(80)
ジャック・ニコルソンではなく、夫人を演じたシュリー・デュバルのほう。
映画史上で最強・最狂の恐怖顔である。
それにしてもキューブリックは、狂気の目を捉える才人だ。
(7)『ブルーベルベッド』(86)
マザーファッカーな犯罪者を怪演―しているはずだが、デニス・ホッパー、とにかく楽しそう。
(8)『タクシードライバー』(76)
過剰になる二歩手前くらいで表現した、神経症的な演技。
ここらへんが、デ・ニーロのすごさだろう。
(9)『死霊のはらわた』(81)
メイクの力だが、目玉から血がドバーーーッ、、、みたいな。
(10)『フェイク』(97)
ジョニー・デップの、哀しみ、、、というか、絶望を湛えた瞳。
このラストのショットを拝むためだけに、本作を繰り返し鑑賞している。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『GW特別企画(5)裸の銃って、なにかね』
えびす顔というわけではないが、他者が評するに「その目がポイント」なんだという。
そう?
まぁ垂れ目だしね、
自分ではその目を中心に「ヘラヘラ」していると自覚しているのだが、それを周りは「ニコニコ」と解釈してくれる。
ありがたいことだ。
・・・って、じつはありがたくもなんともない。
性根が完全に腐っているため、あっという間にメッキが剥がれる。
剥がれたらどうなるか、そっちが勝手に「いいひと」と決めつけていただけのクセ? して、あのひとはサイテーだ、裏表がある、などと批判? を受ける。
いやいや、オメーらの勘違いじゃないかって。
ひとを見る目を鍛えなさいっていいたい。
だって、ひとを見る目があるひとは大抵、自分を見て直感的に「あぁ、ろくでもないんだな」と捉えてくれるのだもの。
「どうして、そう思いました?」
「いや、目がね、笑っているようで、じつはそうでもないっていう、、、」
「ご名答」
というわけで、映画における俳優の眼光・眼力について。
たまに、筋そのものよりも俳優の演技がすごいという作品があって、その大半は「目の力」であったりする。
よく分かんないけれど、とにかくあの目にやられた! と。
それは、どちらかというと正ではなく「負」の目。
映画を面白くするのは負のほうで、、、といい切ってしまうのには問題があるけれど、負の目から放たれるパワーが反転し、正へと変わる―それが、映画のダイナミズムを生むのだと思う。
(1)『時計じかけのオレンジ』(71…トップ画像)
冒頭の「あの目」で、観るのをやめた女の子を知っている。
ある意味で、正解か。
負のパワーの金字塔であり、これだけでマルコム・マクダウェルは映画史に残る。
(2)『酔いどれ天使』(48)
すべてに怒っているような松永のキャラクター、それに命を吹き込んだのは三船のギラギラした眼光である。
(3)『ヘンリー』(86)
ほとんど無表情でひとを殺すシリアルキラーの目は、死んでいるようにも見える。
(4)『TOKYO FIST』(95)
無機質なものに囲まれて生きていた主人公が、本能を取り戻す。
満月とリングとグローブ、ふたりの男とひとりの女―血みどろの物語で、塚本晋也の目はキラキラギラギラ輝く。
(5)『ポゼッション』(81)
女優の眼力でトップといえば、この映画のイザベル・アジャーニ。
たぶんこれに異を唱える映画小僧は、少ないのではないか。
なにかに憑依されたヒロインが絶叫し嗚咽し怪物とセックスする。
(6)『シャイニング』(80)
ジャック・ニコルソンではなく、夫人を演じたシュリー・デュバルのほう。
映画史上で最強・最狂の恐怖顔である。
それにしてもキューブリックは、狂気の目を捉える才人だ。
(7)『ブルーベルベッド』(86)
マザーファッカーな犯罪者を怪演―しているはずだが、デニス・ホッパー、とにかく楽しそう。
(8)『タクシードライバー』(76)
過剰になる二歩手前くらいで表現した、神経症的な演技。
ここらへんが、デ・ニーロのすごさだろう。
(9)『死霊のはらわた』(81)
メイクの力だが、目玉から血がドバーーーッ、、、みたいな。
(10)『フェイク』(97)
ジョニー・デップの、哀しみ、、、というか、絶望を湛えた瞳。
このラストのショットを拝むためだけに、本作を繰り返し鑑賞している。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『GW特別企画(5)裸の銃って、なにかね』
リー・バン・クリーフ
ユル・ブリナー
目力というか 眼差しの強烈さが記憶に残ります
後半ベートベンの曲も拒絶、後に保安処分反対の意味もあったと感じました。
数少ない何度も観た映画です。