多分、やはり観たねと言われるけど、
やはり観ました。
マイケルムーアの最新作ですが、相変わらず予告では派手派手にみえるし、
ユーモアはたっぷりあるけど、観るとかなりシリアスです。
サブプライム問題が、単に能天気で消費好きなアメリカ人がハマッたのが悪いというのも一理あるけど、
元凶は政治家やウォール街といった一部の裕福な人たちだと分かります。
(サブプライムローンが不況の原因だというのは、表面的すぎで、
何故サププライムローンといったデリバティブが出てきたのかが問題)
それにしても、その専門の本は読んでなかったから、内容には関心しました。
家の差し押さえ物件を買いあさるハゲタカ・・・
また、こっそり従業員に保険をかけて、保険金で儲ける企業・・・
それを如何わしい会社ではなく、誰もが聞いた事のある超有名企業がやってる。
そこまでして、お金が欲しいか!って感じが凄い。
日本はまだまし・・・
ただ、おそらく製作中は、まだオバマが人気があった頃なので、少々ギャップは感じたけど、
あのままいったら確かに暴動が起きても不思議じゃないと感じます。
(他の本で、そういう予測も出てますからね)
それにしても、資本主義という名の基に、民主主義がどっかに飛んでしまった国。
そういう国に追従するのが唯一生き残る道と考える日本の官僚・政治家。
怖い怖い。
前作のシッコも、企業の利益の犠牲になる貧しい人を取り上げましたが、
その前の華氏911にしても、ボーリング・・・にしても、
結局のところ、強欲資本主義の問題点を取り上げていた訳で、この映画はすべてに絡んできます。
一昔前なら、資本主義のどこが悪い?
お金を稼いで何が悪い?
お金が無いのはその人の責任だろ?
が、まかり通ったけれど、誰しもがそれは違うと肌で感じると思う。
テレビでは分からない、あの国の実情とか、人々の怒りとか、よく分かる。
と、まだTHIS IS IT が上映してましたが、
まだ多くの人が劇場に入っていく・・・何がそうさせるのか、人それぞれだけど、
今まで知らなかった人まで取り込む音楽・・・
今まで完成された作品だけを見ていた人は、凄い、かっこいいとかで終わってたのが、
リハーサルという未完成の中の姿は、意外な面も多い。音響でコンサートの雰囲気が味わえるのもいい。
中学の頃から20年経った音楽もあるけど、ぜんぜん古くない。
あ、ビートルズもそうだ・・・生まれる前の音楽が古いと感じない。
あ、クラシックもそうだ・・・
って、映画から音楽に行ってしまった・・・汗
適当に勢いに任せてるので・・・でもまあ、作る人の意気込みというか、人生観というか、
そういうのが出てる映画・音楽って、観る人、聴く人に与える影響が大きいってことです。
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