僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

「パトスとエロス」 始末した

2008年12月28日 | ケータイ小説「パトスと…」
辰雄は素早く右足の上履きを脱ぎ、それを打ち下ろした。

「わぁ」とも「おぉ」ともつかないどよめきが起こり、続いて拍手が爆発した。

逃げ惑っていた女子達ははらわたが飛び出してもう一歩も動けないゴキを確認する為に寄ってきた。
男子達は「ざまーみろ」とか「きもわりー」とか言いながら席に戻っていった。

みんなが見つめる中、美津子先生がティッシュを10枚くらい重ねて持ち後始末をした。
ゴキの体液が付いた上履きを履こうかどうしようか迷っている辰雄に
留美子がポケットティッシュを3枚引き抜いてそっと渡したのは誰も見ていなかった。


授業が再開されてもまだざわついている教室で、女子達は憮然とした表情の辰雄を尊敬と奇異の目で見た。


突然ですがトマトつぶしのドミノ倒しだよ ←クリック











コメント
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