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生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

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2014年09月19日 | ケータイ小説「パトスと…」






あれからもう一年になるんだね

うん、また来たんだ




女神様はずっと守ってるんだよ

ずっとおんなじだ




ふたりはしばらく無言でたたずんでいた




気がつくと、今まであんなにうるさかった蝉の声も、風が小枝を揺らす音も聞こえない

邪悪なものを一切排除する結界があたりを包んでいるようだ





留美子、すごい世界だね

握りしめた辰雄の手のひらから感情が流れ込んできた



ふたりの心には去年の感動がはっきりとよみがえっている

気持ちの高ぶりが頂点に達したとき

女神の声が聞こえた



留美子は辰雄の腕を引き寄せ、言葉を聞き逃さないようにと身構えた






























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