ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

日本経済新聞紙朝刊の「三菱商事、高性能3Dプリンター販売」が気になりました

2014年01月03日 | 日記
 昨年年末の2013年12月31日に発行された日本経済新聞紙の朝刊の中面に掲載された、見出し「三菱商事、北米で日本製高性能3Dプリンター販売」という記事が気になりました。

 話題の3Dプリンターがらみのニュースだからです。しかも、プラスチック成形品向けではなく、金型などをつくる金属粉末成形品向けという点が興味を引きました。

 日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版では見出し「三菱商事、日本製高性能3D印刷機を北米で販売」との記事が載っています。



 記事の中身は、三菱商事は2014年1月から、北米で金型や金属部品などを製造できる、日本製の3次元(3D)プリンターの販売を始めるというものです。販売する3Dプリンターは、工作機メーカーである松浦機械製作所(福井市)が開発した高性能な金属積層造形装置です。北米で放電加工機を販売している三菱商事系の工作機械販社は、初年度の2014年に北米で10社以上への納入を狙うとのことです。

 松浦機械製作所の3Dプリンターは「金属積層造形装置」と呼ばれるものです。金属粉末を1層分配置し、レーザー光を照射して焼き固めてる操作を何層も繰り返して、複雑な形状の金型や金属部品などをつくります。特徴は、何層か積層した段階で、松浦機械製作所が得意とするマシニングセンターという切削加工機で微調整の切削加工を施すことです。

 この結果、精密な形状の金型や金属製部品を一括型で迅速につくり上げることができます。一般的には、数個の分割型の構造になるものを、一体型として迅速に製作できると説明しています。謳い文句では「設計から成形加工までの時間を約40パーセントにまで短縮できる」そうです。また、「冷却水管を3次元構造で自在に配置できます」とのことです。

 記事では、新製品「LUMEX Avance-25」を北米の航空機や医療機器などの大手メーカーに売り込むと書かれています。

 以上が、記事から分かったことです。現在、経済産業省は今年度(2014年度)から5年計画で始める大型研究開発プロジェクトの一つとして、「三次元造形技術を核としたものづくり革命」プログラムを実施する準備を進めています。

 同プログラムは、現在、金属積層造形装置で先行するドイツEOS社などの産業用3Dプリンターに比べて、1時間当たりの成形速度を10倍高め、成形精度を5倍高め、成形可能な大きさを約3倍向上させることを目指しているそうですす(それぞれ、2019年度時点での目標値です)。研究開発資金の概算要求額は、2014年度分として40億から45億円までの見込みです。

 以下はうわさです。この三次元造形技術の大型研究開発プロジェクトに、松浦機械製作所が参加するとの見通しが高まっています。 今回、新製品として発表した「LUMEX Avance-25」をしのぐ高性能品を研究開発するのではとのうわさです。