万城目学さんが書いた単行本「とっぴんぱらりの風太郎」を読んでいます。この単行本は、2013年9月23日に文芸春秋が発行した小説です。
この小説「とっぴんぱらりの風太郎」の主人公は“ニート忍者”の風太郎です。万城目学さんが忍者ものを書いたことに驚きました。
発行日から3カ月も経っている小説「とっぴんぱらりの風太郎」を、今回ご紹介する理由は、まだ読み終わっていないからです。この単行本は、総ページが752ページの長編です。しかも、第一章、第二章の導入部は、伊賀の下忍(たぶん)の風太郎が、忍者として育ててくれた“柘植屋敷”からよく理由も分からず追放され、京都周辺で 今でいう“ホームレス”に近い生活を始めます。このまでの話の流れは、準備編のためか、何となく結末を期待して読み進めていく感じです。
逆の言い方をすると、著者の万城目さんが、この準備編辺りを読ませる文章力を持っていることを強く感じます。
忍者の世界はよく知らないのですが、実際には白戸三平さんの漫画・劇画「忍者武芸帳影丸伝」「カムイ外伝」の物語やイメージが理解するのに、いくらか役だった気がします。
第四章まで読み進むと、豊臣方の太閤の奥方のねねの名前が出てきます。豊臣秀吉が死亡し、徳川時代の初めが小説の舞台であることが分かります。たぶん、関ヶ原の戦いの後の時代ではないかと想像しています(万城目さんの小説「プリンセス・トヨトミ」を思い出します)。
この辺から、呪術・魔法らしき記述が出てきます。忍法との区別がまだ不明です。呪術・魔法は、万城目さんの小説「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」「偉大なる、しゅららぼん」ではお馴染みの世界です。小説「偉大なる、しゅららぼん」の導入部も不思議な世界への入り口でした。
この小説「とっぴんぱらりの風太郎」は、文藝春秋が発行する週刊誌「週刊文春」の2011年6月23日号から2013年5月30日号まで連載されたものが原作です。
想像ですが、「週刊文春」の担当編集者は最初の部分は、どんな話になるのか分からず、読者からもクレームがあったのではないかと想像します。担当編集者も週刊誌の読者も、あの万城目さんが作者なので、その内にどんでん返しがあって面白くなると期待して、初めの部分を我慢していたと思います。でも、当時の「週刊文春」の担当編集者は、編集長から「これから、本当に面白くなるのだろうな!」と責められていたのではと想像しています。
この長編小説を読破しましたら、またご報告させていただきます。京都大学ご出身の万城目さんは、“吉田山”を舞台の一つにしています。この辺は、小説「鴨川ホルモー」を思い出させます。
この小説「とっぴんぱらりの風太郎」の主人公は“ニート忍者”の風太郎です。万城目学さんが忍者ものを書いたことに驚きました。
発行日から3カ月も経っている小説「とっぴんぱらりの風太郎」を、今回ご紹介する理由は、まだ読み終わっていないからです。この単行本は、総ページが752ページの長編です。しかも、第一章、第二章の導入部は、伊賀の下忍(たぶん)の風太郎が、忍者として育ててくれた“柘植屋敷”からよく理由も分からず追放され、京都周辺で 今でいう“ホームレス”に近い生活を始めます。このまでの話の流れは、準備編のためか、何となく結末を期待して読み進めていく感じです。
逆の言い方をすると、著者の万城目さんが、この準備編辺りを読ませる文章力を持っていることを強く感じます。
忍者の世界はよく知らないのですが、実際には白戸三平さんの漫画・劇画「忍者武芸帳影丸伝」「カムイ外伝」の物語やイメージが理解するのに、いくらか役だった気がします。
第四章まで読み進むと、豊臣方の太閤の奥方のねねの名前が出てきます。豊臣秀吉が死亡し、徳川時代の初めが小説の舞台であることが分かります。たぶん、関ヶ原の戦いの後の時代ではないかと想像しています(万城目さんの小説「プリンセス・トヨトミ」を思い出します)。
この辺から、呪術・魔法らしき記述が出てきます。忍法との区別がまだ不明です。呪術・魔法は、万城目さんの小説「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」「偉大なる、しゅららぼん」ではお馴染みの世界です。小説「偉大なる、しゅららぼん」の導入部も不思議な世界への入り口でした。
この小説「とっぴんぱらりの風太郎」は、文藝春秋が発行する週刊誌「週刊文春」の2011年6月23日号から2013年5月30日号まで連載されたものが原作です。
想像ですが、「週刊文春」の担当編集者は最初の部分は、どんな話になるのか分からず、読者からもクレームがあったのではないかと想像します。担当編集者も週刊誌の読者も、あの万城目さんが作者なので、その内にどんでん返しがあって面白くなると期待して、初めの部分を我慢していたと思います。でも、当時の「週刊文春」の担当編集者は、編集長から「これから、本当に面白くなるのだろうな!」と責められていたのではと想像しています。
この長編小説を読破しましたら、またご報告させていただきます。京都大学ご出身の万城目さんは、“吉田山”を舞台の一つにしています。この辺は、小説「鴨川ホルモー」を思い出させます。