おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

恩田陸の「まひるの月を追いかけて」

2013年06月19日 11時48分58秒 | 日記


昨日は台風の所為だろう、雨と風で畑仕事はお休み。

体を休めようと村の温泉施設「瑠璃」に休憩にいった

村内外関係なく300円で入れる。しかも広間では無料で休憩できるので久しぶりに温泉に入って休憩室で本でも読もうと出かけた

先ず温泉に入った腰に電気をあてながら本を読む。これが私の入浴スタイル。

ゆっくり入るので1時間ほどかけてー。

恩田陸の「まひるの月を追いかけて」というファンタジックな本を読んでいる。この人、確か推理小説家に分類されているのだろうが、どっこいこれは純文学だ。

一人の男=研吾をめぐって異母妹の静、高校の同級生で研吾と3人仲良しグループだった優佳利と妙子。

研吾が行方不明になって、妙子が死んだ優佳利になりすまして静を誘って奈良への旅行を企てる。

研吾が恐らくこの地で待っているという確信をもってー

そして3人が再開する。研吾をめぐる愛憎が絡み合いながら、旅の途中で妙子が急死する。優佳利も自殺、妙子も死因がよくわからないような「変死」をする。この辺りはミステリックだが、最後が意外な結末が待っていた。

複雑な人間関係で展開するストーリーだがラストはどうもいただけないと感じた。静の母親が出てきて、研吾の心理の深層に大きく絡んでいたというのだが・・・妙子は愛憎は3角関係(研吾と優佳利と妙子)の他に妹の静が存在すると信じていた。
研吾の心の奥底に静への思慕があるのではー

ところが最後に静の母親がこの関係に突然割り込んでくる。400ページくらいの小説だが最後の2,3ページのところで母親の名前が出てきて、どうして、どうなっているの?という不思議な感じ=不完全燃焼を抱かせたまま終わる。

大広間で本を読み上げて、購買で弁当を買って食べて、もう一度風呂へと思ったが止めて帰った。帰ってから昼寝だ