title: something lost in my life
序章:小説、セカイ
小説だからといって主人公がいなくても、登場人物がいなくてもいいじゃないか。
主人公は必ずいるんだから。
登場していなくても、現としてここにいる。
受け入れられていなくても、たとえ侮辱されていても、嫌われていても、
ここにいいる。
小説って、結局、偽造された人物たちの織り成す偽装空間。
たとえ主人公が登場していると気づかれていないような状況、
もしくは、周りの似非役者が主人公と認めていなくても、主人公なんだ。
でも、似非役者としても、その偽装空間の中では、うそ偽りのないリアルな存在なんだ。
主人公イコール自分。
そうすると悲惨な空間に思える?
そうだね。
きっと、悲惨な空間だね。
主人公を主人公として認めてくれていない舞台だからね。
でもね、主人公はそこにいるんだよ。
そうだよね?
ということは。
君も、取り残された主人公。
小説だからといって、意味を課せられた舞台が繰り広げられる?
そんなことないよね。
虫唾の走る悲惨さ。
屈託のない笑顔。
張子の舞台の中で、
舞い踊る役者たち。
意味づけをしようとする役者たち。
でもね。
そもそも、主人公の存在を意味づけようとするのは、周囲の虫唾の走る戯けたち。
戯けたちは戯け達の中で意味を勝手につけようとする。
でもね、
主人公は主人公だから。
主人公が登場人物と認めない登場人物は却下されるから。
小説っていうのが、ライフだとしたら、
小説の書き手は、主人公だからね。
心配要らない?
要るよ。
書き手がね。
書こうとしていかないと、小説は汚い手で開かれて、油性マーカーで色をぐちゃぐちゃにされちゃうんだよ。
いいね。
でもね、主人公は主人公。
主人公が小説を書こうとするわけじゃないんだよ。
主人公をあらわそうとする意志。
見えない書き手が主人公をかもし出す。
決して、書くこと書く意志をすてなさんな。
自分の小説は、自分の主人公は自分で作り出すんだ。
自分が登場人物を変えようと働きかえれば、きっと登場人物は人生の登場人物になる。
無駄な存在、無駄な作業じゃないんだよ。
彼らを小説に登場させてあげればいい。
主人公は主人公なんだから。
書く気をすてなさんな。
序章:小説、セカイ
小説だからといって主人公がいなくても、登場人物がいなくてもいいじゃないか。
主人公は必ずいるんだから。
登場していなくても、現としてここにいる。
受け入れられていなくても、たとえ侮辱されていても、嫌われていても、
ここにいいる。
小説って、結局、偽造された人物たちの織り成す偽装空間。
たとえ主人公が登場していると気づかれていないような状況、
もしくは、周りの似非役者が主人公と認めていなくても、主人公なんだ。
でも、似非役者としても、その偽装空間の中では、うそ偽りのないリアルな存在なんだ。
主人公イコール自分。
そうすると悲惨な空間に思える?
そうだね。
きっと、悲惨な空間だね。
主人公を主人公として認めてくれていない舞台だからね。
でもね、主人公はそこにいるんだよ。
そうだよね?
ということは。
君も、取り残された主人公。
小説だからといって、意味を課せられた舞台が繰り広げられる?
そんなことないよね。
虫唾の走る悲惨さ。
屈託のない笑顔。
張子の舞台の中で、
舞い踊る役者たち。
意味づけをしようとする役者たち。
でもね。
そもそも、主人公の存在を意味づけようとするのは、周囲の虫唾の走る戯けたち。
戯けたちは戯け達の中で意味を勝手につけようとする。
でもね、
主人公は主人公だから。
主人公が登場人物と認めない登場人物は却下されるから。
小説っていうのが、ライフだとしたら、
小説の書き手は、主人公だからね。
心配要らない?
要るよ。
書き手がね。
書こうとしていかないと、小説は汚い手で開かれて、油性マーカーで色をぐちゃぐちゃにされちゃうんだよ。
いいね。
でもね、主人公は主人公。
主人公が小説を書こうとするわけじゃないんだよ。
主人公をあらわそうとする意志。
見えない書き手が主人公をかもし出す。
決して、書くこと書く意志をすてなさんな。
自分の小説は、自分の主人公は自分で作り出すんだ。
自分が登場人物を変えようと働きかえれば、きっと登場人物は人生の登場人物になる。
無駄な存在、無駄な作業じゃないんだよ。
彼らを小説に登場させてあげればいい。
主人公は主人公なんだから。
書く気をすてなさんな。