本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

All the End  美しき廃頽。人生の終わり; reProfesional#198

2009-07-04 21:35:48 | reProfesional
RAMSETIN SEEMAN
http://www.youtube.com/user/1henrique?blend=1&ob=4

【死者の回想 死に際の想い】

美しい音楽が流れている。だれも生きているうちはそれほど積極的に生きたいなどとは思わなかった。
遣り残したことがあるなんて死ぬときには思わなかった。
ただ充実感と快楽が流れている。

すべて終わり。明日は無く。ただこうやって消え去っていくのみ。
なにかが残るわけでもない。
感謝の気持ちがあふれるわけでもない。
誰かを恨む気持ちがあふれるわけでもない。

すべてが終わる。美しい。
ただただ泪があふれてくるだけ。
もう悩むこともないし、争うことも無い。感謝の気持ちがわくのは、唯一終末を迎えさせてくれたということへの感謝の気持ちのみ。

ひとことも生きているうちでボクは一生懸命やって生きたいと心の奥底より、思ったことは無かった。
仕方が無かった。一生懸命生きるように、期待もされていたし、生きている以上は充実感を感じたいとは思っていた。
でも、ようやく責任。
生かされているという責任から逃れられるという最大の快楽。

生命を授かったその日は、試練の始まり、今日は、その日は祝福の日。
やっともう何もしなくてもいい。

生きているウチはたださびしかった。
孤独に耐えていた。
やっと、やっと生きているという最後の日になって、ボクらは祝福をされるんだね。ありがとう。

もう快楽すら必要が無いという快楽。

もっと速くこういう形を迎えられればよかった。
自殺をしたいとまでは思わなかったけど、病気で死にたいなどとは一切思わなかったけど。
まさかこういう形で人生の結末を迎えられるなんて。
ありがとう。君のおかげで。ありがとう。

あったたかいよ。ほをつたたたる泪が。
ありがとう。

All the End

結局最後には何も残らない。
でもただ一生懸命に生きなくちゃいけない。
コメント
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