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論拠・主張

論証=事例、引用。

孤独の構造。~概念の考察。

2012-08-31 22:20:43 | New。2011。
Hildegard Von Bingen by Catherine Braslavsky & Joseph Rowe


孤独はひとを動かす原動力かもしれない。孤独だから、行動を起こす。孤独だから求める、求め合う。
孤独故に結びついた関係性は、孤独でない状態を創りだすための関係になってしまいがちである。
しかし、人間は孤独ゆえ以外に結びつくことがあるのだろうか?

孤独という表現を言い換えると、一般的にはヒマという表現にもなるのだろうか?
孤独というのは、崇高な言葉である。
ヒマとは短絡的で、低俗な言葉である。ヒマな人種というのは、孤独を感じない。孤独は味わう尽くす物。孤独を味わい尽くした先にある。生命の枯渇故に現れる渇望、それゆえの結びつきこそが危険なのかもしれない。

ヒマな人種というのは、楽しさ故の関係を築ける幸せなヤツである。
ヒマだから群れるそんな連中に孤独故の崇高な自滅はない。
生命の枯渇を味わうような枯渇。そべてが、くずれさり、結びつきが自然発生的に生まれるような関係。さらに、孤独の枯渇感が、結びつきの高揚感へと変わる出会い。
それこそが、運命の出会いなのかもしれない。

孤独を感じる。それは、私たち人間が根本的に欠落した存在であるから。欠落しているという事実をうけれいることから、孤独の自覚は始まる。
孤独の自覚をした上で、孤独をごまかすだけの関係。そんな関係性が一番危険である。
孤独であるという自覚を関係性のほころびの中で感じたとたん、その関係は破綻する。人間の本質である孤独というのを相手の存在へと転嫁していくからである。
自らの人間としての本質的に備わっている欠落を、相手による物だと感じてしまうから。

孤独の根本的要因は相手にはない。自らの存在のなかの本質的事由により発するものである。
そういった自覚を持った上で、関係性を築かないと相手を傷つけるだけの人間関係になり、
疲労と闘争関係のみの無意味な人生の扉が開かれるだろう。


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