【構成・演出】 小野寺修二
【企画・監修】 野村萬斎
【出演】 小林聡美 貫地谷しほり 小田直哉(大駱駝艦) 崎山莉奈 藤田桃子 古川玄一郎(打楽器奏者) 佐野登(能楽師 宝生流シテ方)
すばらしい舞台だった。演劇というにはパフォーマンス性が高い舞台ではあるが、ドラマ性はしっかりとしており、「かぐや姫」の罪、そして人間の罪を訴えかけてくる。
「現代能楽集」というシリーズの9作目ということであるが、舞台の作り方も斬新であり、古典と現代性がみごとにコラボレーションしている。布、ゴムのような紐、畳などの舞台装置があらゆる場面を作り出す。照明も工夫されている。時間をかけて作られているのがよくわかる。何よりも出演者の身体表現もは、言葉にならない心を直接に見る者に訴える。小野寺氏はパントマイムを学んだ方らしいが、身体表現のすばらしさを実感することができた。
それにしてもかぐや姫は月でどんな罪を犯したのだろう。そしてなぜ地球で許されたのであろう。パフォーマンスのすばらしさに目を奪われながらもそのテーマがずしんと襲ってきた。舞台全体として完成度が高かった証拠であろう。
【企画・監修】 野村萬斎
【出演】 小林聡美 貫地谷しほり 小田直哉(大駱駝艦) 崎山莉奈 藤田桃子 古川玄一郎(打楽器奏者) 佐野登(能楽師 宝生流シテ方)
すばらしい舞台だった。演劇というにはパフォーマンス性が高い舞台ではあるが、ドラマ性はしっかりとしており、「かぐや姫」の罪、そして人間の罪を訴えかけてくる。
「現代能楽集」というシリーズの9作目ということであるが、舞台の作り方も斬新であり、古典と現代性がみごとにコラボレーションしている。布、ゴムのような紐、畳などの舞台装置があらゆる場面を作り出す。照明も工夫されている。時間をかけて作られているのがよくわかる。何よりも出演者の身体表現もは、言葉にならない心を直接に見る者に訴える。小野寺氏はパントマイムを学んだ方らしいが、身体表現のすばらしさを実感することができた。
それにしてもかぐや姫は月でどんな罪を犯したのだろう。そしてなぜ地球で許されたのであろう。パフォーマンスのすばらしさに目を奪われながらもそのテーマがずしんと襲ってきた。舞台全体として完成度が高かった証拠であろう。