シリアで武装勢力に拘束されていた安田純平さんが約3年4カ月ぶりに解放が確認された。安田純平氏は自分の意志で取材に行き、そこで拘束されたのだから多くの人が言うように「自己責任」である。しかし「自己責任」であるから無視すべきだというものではあるまい。「自己責任」でありながら、危険を冒してまで意義のある活動をしたことに対して称賛するのである。それが多くの人の率直な感想であろう。
安田さんは「自己責任」ではないという論調や、逆に「自己責任」だから無視していいというような論調はどちらも「常識」が見えなくなっているようにしか思えない。
そもそも長年の中東の混乱は国家的なわがままから生じていると言っていい。国家が個々の生活者を混乱に陥れている状態なのだ。そこにジャーナリストが個人の力切り込んでいくことはとても意義のあることである。そのことによって歴史的な国家の横暴を知ることができ、歴史を評価することができるのだ。
安田さんは「自己責任」ではないという論調や、逆に「自己責任」だから無視していいというような論調はどちらも「常識」が見えなくなっているようにしか思えない。
そもそも長年の中東の混乱は国家的なわがままから生じていると言っていい。国家が個々の生活者を混乱に陥れている状態なのだ。そこにジャーナリストが個人の力切り込んでいくことはとても意義のあることである。そのことによって歴史的な国家の横暴を知ることができ、歴史を評価することができるのだ。