菅総理大臣が新型コロナウイルス感染拡大防止のための3回目の緊急時代宣言を発令することを決めました。その記者会見をNHKで見ていました。しかし毎度のことながら質問と答えがかみ合っていなく、再質問ができないので記者会見の体をなしていないひどいものでした。しかも菅総理と尾身会長のニュアンスが違っているままだし、ごまかしているとしか思えないものです。
2回目の緊急事態宣言解除から、時間がそれほどたっていないのに再度緊急事態宣言を発令することについて質問を受けました。それに対して総理は、自分の責任を棚に上げて変異株のせいにして逃げ切ろうとしていました。しかしそれは無理です。2回目の緊急事態宣言解除の時点ですでに日本で見つかっていたことは事実であり、変異株がひろがることは多くの専門家が指摘していたことなのです。2回目の緊急事態宣言を解除することに異論をとなえるわけではなく、現状のような急激な拡大にもっと早く対応できなかった政府に問題があります。
オリンピック、パラリンピックについての質問にも明確に答えることができませんでした。菅総理はオリンピック、パラリンピックの開催ははIOCが決めたことであり、日本は開催するために最大限の努力をするだけなのだという論理を作り上げました。これは卑怯としか言いようがありません。たしかにオリンピックの開催を決定したのはIOCかもしれません。しかしオリンピックの1年延期を要求したのは安倍晋三氏です。延期に関しては、IOCは日本にゆだねていました。それを今さら何を言い出すんだ。
ワクチン接種のスピードが他国と比べて遅いこともこれまでの日本の法律のせいにしている。論理のすり替え以外のなにものでもない。
傲慢のかたまりのような記者会見であり、このような人が総理大臣であることにこれ以上耐えられなくなった。