菅義偉氏の実像にせまるドキュメンタリー『パンケーキを毒味する』を見ました。ドキュメンタリーとは言え、視点はあきらかに菅義偉氏に対して批判的なものであり、偏りは感じられます。しかし菅義偉氏のこれまでの言動とそれに追随するマスコミを見る限り、これで公平なのかなと感じます。なぜ安倍政権、菅政権が許されるのか本当に疑問に感じます。
おもしろかったのは菅義偉氏は実ははったり屋であったという視点です。一か八かの博打に出る。負けるときもあったが、それによって鍛えられてきたということがよくわかります。実直そうに見えながら意外に武闘派で、冷静な判断よりも強引に物事を推し進めるタイプだったのです。記者会見や国会答弁での逆ギレしやすいのももともとの彼の資質であったことがわかります。つまり頭はあまり回らない人間だったのです。
もうひとつ。菅氏は秋田の農家から上京し、かなりの苦学生だったという情報が流れていましたが、実は、有名なイチゴ農家出身で、かなりの金持ちであったという事実が判明しました。どうも本性を隠しているような気もします。
あきらかに最近の自民党政治はあまりに行き過ぎています。批判勢力を悪者扱いして廃除していこうとして、世論もそれに流されています。今のままでは、戦争に突入していった戦前の姿にもどってしまいます。
議論の成立する国にしなければいけません。そのためにも菅氏にはやめてもらうしかありません。