第一生命保険が、全国の小学生・中学生・高校生を含む計3000人を対象に行った、第33回「大人になったらなりたいもの」のアンケート調査結果がインターネットニュースに出ていた。小学生男子の1位が会社員なので、小学生は会社員にあこがれているという結論が見られるのだが、さすがにそれは安直の分析であろう。
そもそも小学生は親の職業を見てそれにあこがれるケースが多くある。日本のほとんどの家庭では両親は会社員である。だから会社員が多いのは当たり前と言えば当たり前なのだ。しかし現実には9.6%しかいないのである。これは逆に少ないという解釈だって十分成り立つのである。
それにしても「会社員」という区分はなんなのだろう。会社員の中でも様々な職種がある。私のような世間知らずは、会社員が実際には何をしているのかがよくわかっていない。というよりもあまりに多種の仕事であるために、わかろうにもわかりようがないというのが正解なのだろう。
同じようにどんな職業でも、見た目と実態は違う。農業はどういう仕事なのか、漁業はそういう仕事なのか、なんとなくはわかっても、実際に毎日毎日何をしているのかはよくわかっていない。
どんな職業でもやってみなければわからない。そしてその中で面白さを求めていくしかない。それ以上に、これからの時代は自分で新たな仕事を作り上げていくことも必要になる。失敗を恐れずに、楽しく仕事をやっていく心を育てることが大切である。