
夏目漱石の『門』を読みました。3度目のはずなのですが、ほとんど頭に入っていませんでした。初読と同じような感覚でした。適当な読書を反省します。意味のある勉強にしなかれば時間の無駄でしかないということを肝に銘じたいと思います。意味のある読書にするために『門』の読書メモを残します。
あらすじは次の通りです。
主人公は野中宗助。親は資産持ちだった。宗助が学生のころは派手で積極的であった。京都大学に入学した。安井という友人がいた。ある時、下宿から一軒家に引っ越した。そこに女性が住んでいた。その女性がが御米であった。安井は自分の妹だと宗助に紹介したのだが、おそらく同棲している女性だったのであろう。その御米と宗助が男女の関係となってしまう。その結果、2人は駆け落ちする。大学はやめていまい、逃げるように広島、福岡と居を移す。何よりも安井に対しての卑屈な思いが残る。
その間実家の母が死に、父も死ぬ。財産は思ったほどは残らなかった。逃げるように生きていた宗助は、財産の管理を叔父の佐伯に頼む。宗助には小六という弟がいた。自分に財産が残らないのは自業自得であるから仕方がないが、小六の進学費用のこともあり、お金が必要だった。財産のことを佐伯に問いただすが、結局は残った財産を佐伯は失っていた。
東京に戻った宗助は、郊外の崖の下にある暗い貸家にひっそりと住む。役所に勤めているが、給料は高くない。生活は厳しい。小六を進学させるために、小六を引き取り共に暮らすことになる。しかし気苦労の多い弟との同居のためなどで、御米は寝込んでしまう。
崖の上には大家の坂井の家がある。坂井の家族は賑やかで幸せそうである。宗助は坂井と懇意になる。ある時、偶然、安井が坂井の家に来ることになり、宗助と安井の関係をしらない坂井は、宗助に遊びに来て安井に会うよう勧める。宗助は苦しむ。
宗助は救いを求めるために鎌倉へ向かい参禅する。結局悟ることはできず帰宅する。すでに安井は満州に戻り、小六は坂井の書生になることが決まっていた。御米は春が来たことを喜ぶが、宗助はじきに冬になると答える。
長くなってしまったので今回はあらすじだけ。
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