映画『ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち』を見ました。最近はインディアンということばをあまり聞かなくなりましたし、使わないようにしていますが、この映画ではその言葉を使っています。アメリカの音楽文化の中でネイティブアメリカンの伝統的な音楽がどれだけ重要であり、ネイティブアメリカンが音楽文化を作り上げるのに大きな貢献をしてきたことを物語るドキュメンタリー映画です。勉強になりました。
監督 キャサリン・ベインブリッジ
ロビーロバートソン、ジョニミッチェル、ニールヤング、ダニエルラノワなど、私にはたくさんの好きなネイティブアメリカンのミュージシャンがいます。透明感があり、時には激しく、ときには大きな自然を感じさせ、不思議な心地よさがあります。それは伝統の中で培われたものであり、理屈ではなく、感覚で伝承されたものです。彼らの音楽には何があるのか、以前からとても興味がありました。この映画を見ることによってその謎がすべてとけるわけではありませんが、その謎の奥深さを共有することができます。
この映画の中で興味深い発言があります。
ネイティブアメリカンは白人によって奴隷のような扱いを受けた。しかしネイティブアメリカンはもともと狩猟民族だったので、反撃力が強く白人を襲うようになった。白人は彼らを恐れた。そのため白人はネイティブアメリカンの男性をアフリカに連れていき、逆にアフリカ人の黒人男性を連れてきた。アフリカ人ははネイティブアメリカンの女性と結婚し、黒人との混血のネイティブアメリカンの子孫が生まれた。従順な奴隷となった。
アメリカの隠しておきたい歴史です。こんな歴史の中でネイティブアメリカンは生きてきたのです。そこにまた彼らの音楽の秘密もあるのだと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます