とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

小三治師匠のこと

2021-10-10 15:26:19 | 落語
 柳家小三治師匠が心不全のため亡くなっていたというニュースを見た。81歳だったという。本当に残念でならない。

 小三治師匠は近年毎年2月に山形市の東ソーアリーナ(元シベールアリーナ)で落語会をしていた。東ソーアリーナというのは井上ひさしさんが作った劇場で、落語家ならば小三治師匠を呼べという井上ひさしさんの生前の言葉を聞いて、小三治師匠が毎年来てくれることになったという。その話を毎年のように小三治師匠が言ってくれる。人のつながりを大切にしていた人だった。

 小三治師匠といえば「まくら」であった。とにかく長い。どこにどうつながっていくのかわからない。しかしその流れのなかで本題につながっていく。客の反応を見ながら話が毎回変わっていくのだ。そこが名人芸だった。

 芸人らしい反権力の庶民派であった。手厳しい政治批判をよく聞くことができた。

 近年、病気の話もよくしていた。心配はしていたのだが、座布団に座ればいつもの通りたのしい落語をしてくれる。来年の2月もきっと山形に来てくれるのだろうと思っていた。

 ご冥福をお祈りします。
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