山形県の川西町フレンドリープラザで開催された「柳家喬太郎独演会」に行きました。喬太郎師匠は自分でも強調していましたがあまりメディアにはでません。そのために一般的な人気はテレビによく出る落語家さんたちよりは若干下回ります。しかし今の落語会ではトップレベルの実力です。上手いだけではなく面白い。しかも古典も新作もやる。ついでにウルトラマンも詳しい。そんな喬太郎師匠の独演会、楽しい時間をすごさせていただきました。
川西町フレンドリープラザというのは、井上ひさしさんの生まれた川西町小松につくった施設です。井上さんから贈られた井上さんの蔵書による遅筆堂文庫と川西町図書館とホールでできた施設です。県外からいらっしゃる方にはアクセスが少し不便ですが、地域文化の拠点となっています。
今回の演目は「普段の袴」「社食の恩返し」「品川心中」。「社食の恩返し」は新作落語。「品川心中」は前半のみ。後半は近年演じる人はほとんどいないとウィキペディアに出ていました。先日ここに書いた「子別れ」の逆のパターンですね。ぜひ通しで聞いてみたい。
喬太郎師匠は女性を演じるのが実にうまい。笑いの中にしみじみとした情緒がある。膝を悪くしているようだが、年齢的にはこれからが落語家として一番円熟する時期です。さらに素晴らしい落語を聞かせてほしいと思います。
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