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映画『サバカン』を見ました。子ども時代の夏休みの様々な体験を描いたノスタルジックな佳作でした。それぞれの役者が魅力的な映画です。
監督 金沢知樹
出演者 番家一路 原田琥之佑 尾野真千子 竹原ピストル 貫地谷しほり 草彅剛 岩松了 村川絵梨 福地桃子
長崎の海に近い町に住む、少し気弱な作文が上手な少年と、貧乏で、クラスの中で仲間外れになる絵のうまい少年が、夏休みに冒険し、仲良くなる物語です。
小学校のころの夏休みは永遠の時間が流れていました。毎日毎日があらたな発見です。時には冒険の旅にでます。今から考えれば大した距離ではないのですが、当時はものすごい遠くへ行った気になっていました。体力と時間だけはあった時代ですので、たくさんの経験ができました。あの時代はとても貴重な時代でした。そんな子供時代のころを思い出されました。
この物語を語る立場にいるのが、大人になった「作文の上手な少年」だった小説家です。草彅剛が演じます。昨日テレビで草彅剛さんが、この役はもともとなかったと話していました。つまりもともとは少年時代を描く物語だったのです。それが大人になった小説家が、自分の少年時代を振り返るという構造に変えたのです。それによって「現代のおとぎ話」のような物語が、リアリティのあるノスタルジックなストーリーに変化したような気がします。誰もが持っている大切な少年時代の思い出になったのです。効果的だったと思います。
少年2人はもちろん、尾野真千子さん、竹原ピストルさん、貫地谷しほりさんなど本当に田舎の大人としか思えない演技でした。生き生きとして人間としてのやさしさが出ていました。すばらしい役者さんです。
夏休みにぴったりの映画でした。
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