NHKラジオで1年間ずっと1組(1人)のアーティストを掘り下げて特集する「ディスカバーシリーズ」を放送している。昨年度はカーペンターズが取り上げられた。4月2日が最終回だった。とても楽しく、学ぶことが多く、そして懐かしい曲をたくさん聞くことができノスタルジックな気分にもなる素敵な番組だった。
カーペンターズは私が小学生ごろ流行した兄弟グループである。カレンカーペンターの優しさを感じさせる透き通った声と、リチャードカーペンターのアレンジがすばらしく、印象に残る曲が多くある。
私自身は中学、高校とロックに走ってしまい、しばらく遠ざかっていたが、最近は再びよく聞くようになっていた。古さをまったく感じさせない。きれいで優しいサウンドや声が、ストレスを和らげてくれる。カーペンターズはポピュラーミュージックの代表と言っていい。
この番組のパーソナリティは平松愛理さん。カーペンターズが好きだという思いが伝わるいい人選だった。
そしてキーボード奏者、森俊之さんが曲の解説をする。これがすごい。森さんは最近吉田美奈子さんと活動することが多く、私も何度も森さんの演奏を聴いていたが、やっぱりプロのベテランミュージシャンは分析が鋭いと改めてそのすごさを感じた。
そしてもう一人、ベテランDJの矢口清治さんがカーペンターズと関係のあるミュージシャンを紹介してくれた。これによってまたカーペンターズサウンドがどのような経過でできたのかを理解することができた。矢口さんは私が中学生のころ「アメリカントップ40」の日本のアシスタントDJとして登場した時から聞いている人だ。なんとなく古い友人と会ったような気持ちになる。
とてもいい番組で終わってしまってさみしい。しかしカーペンターズのすばらしさを再認識することができた。感謝したい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます