ドキュメンタリー映画「83歳のやさしいスパイ」を見ました。老人ホームの実際が見えてきて、考えさせられる映画でした。
監督 マイテ・アルベルディ
主人公の男性は老人ホームの内定のため入居者として潜入します。依頼内容はホームに入居している母が虐待されているのではないかを調べるというものです。男はホームでの生活の様子を毎日ひそかに報告します。男は「紳士」的に振る舞い、入居している女性から好かれます。様々な相談を受けるようになり、入居者たちの実態が見えてきます。彼女たちは単に家族から見放されて孤独なのです。高齢者に限らず、人間社会の本質が見えてくる映画です。
気になったのはドキュメンタリー映画というわりには過度の演出があるようにしか見えないと言うことです。すくなくとも日本でならばこんな映像はとれるはずがないと思われるような映像があります。結果が先にあったのではないかと疑いがどうしても生まれます。
それにしても、老人ホームでの生活が私自身も現実的に考える年代になってきました。自分だったらああいう環境で暮らしていけるのだろうかと考えながら見ていました。
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