とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

本当の意味の「安全・安心」を

2021-08-19 15:06:04 | 政治
 日本人は新型コロナウイルスを甘く見ていた。確かに去年や今年の初め、日本人は他国に比べて感染することが多くなかった。それに安心してしまったのか、新型コロナウイルスをあまり恐れなくなっていた。私もこのまま収束するものと何度も考えてしまっていた。しかし、今回のデルタ株の感染拡大はそれが幻想にすぎないものということがわかった。

 おそらく日本の政治家もそう考えていたのだろう。だから間違った対応をとった。この判断ミスは大きな問題であった。多くの専門家が異を唱えていたのにもかかわらず、「経済優先」のかじ取りをしていたのである。菅総理は口では「安全・安心」と言っていたが、彼の「安全・安心」は経済の「安全・安心」でしかなかった。言葉の意味を意識的に取り違え、国民の目をくらましていたのである。その結果もっと慎重であるべき時期にまったく慎重さを欠いていた。その結果。リスクマネジメントがまったくできていなかったのである。

 さらに今、そのリスクが現実のものとなった。それなのに対応が鈍い。本物の緊急事態に陥ったときに、取り乱してなんにもできないような状態なのである。日本政府はパニックに陥っている。

 いまが本当の緊急事態なのだ。そしてこの緊急事態はもしかしたら、「真の緊急事態」の序章にすぎないのかもしれないのだ。いまこそ緊急事態の対応を一丸とならなければいけないのだ。

 政府と専門家会議が意志を統一して、効果のあるわかりやすい対応をとるべきだ。それは結果的には無駄であったとしても、本当の意味で「安全・安心」を優先させたものでなければならない。

 恐怖が現実のものとなる危険性をもっと意識してほしい。
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amazon primeのCM

2021-08-17 15:54:14 | TV
 北村有起哉さんと高野志穂さんが出ているアマゾンプライムのCMが気になっています。

 北村さんも高野さんが夫婦を演じている。とは言え実際も夫婦だと言うことだ。ふたりとも忙しくてすれ違いの生活になっている。一緒にいる時間がすくなくおそらく「夫婦の危機」なのであろう。そんな時、北村さんが若かったころに作った手作りの「あの頃にもどれる券」を見つけて、高野さんが仕事終わりのところに行き、その券を見せる。そして「まだ使えるかな。」と言って、高野さんがにっこり笑って、夫婦が夜の港を歩くというCMです。

 なんとなく見ているとちょっと感動的なCMです。

 しかし、よく見てみると本当に感動していていいのかなと思ってしまいます。

 このラストシーンで二人が家に帰るとアマゾンの段ボールが置いてあります。そして「その特別な時間が、きっといちばんの特典です」という文字が出てくるわけです。ではアマゾンで何を買ったのでしょうか。それは黒板に書かれていた「ティッシュペーパー」とか「洗剤」とか、「キッチンペーパー」とかになります。つまり、夫婦の時間をつくるためにアマゾンで何でも買ってくれというCMだったことになります。

 そこまで忙しいということ自体が問題なのではないのでしょうか。

 そんな日用品までアマゾンで買うようになったら、日本の小売店は全滅です。こんな世の中でいいのでしょうか。

 職場のとなりの女性に聞いてみたら、内容もよく理解したうえでいいCMだと言っていました。やっぱりみなさん忙しいんですよね。

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いまさら張本さんの発言にああだこうだ言ってもしょうがない

2021-08-13 15:12:44 | 社会
 張本勲氏が東京五輪のボクシングで金メダルを獲得した入江聖奈に対して問題発言を行ったことについて、インターネットで大きく騒がれている。問題発言であることは事実であり、それに日本ボクシング連盟が抗議したことももっともである。しかしこのことを重大事件のように扱うのは行き過ぎである。

 そもそ張本氏の発言なんていつでもこんなものだ。昭和の頑固じじいが自分勝手なことを言ってみんな辟易しているよ、と視聴者はみんな張本氏の意見につっこみを入れながら見ている。とは言え、最近聞かなくなったような言動に時には考えさせられることもある。面倒くさいけど聞いてやるかと言った程度でみんな見ているコーナーなのではないか。

 一昔前まではそういう昭和のおっちゃんが普通にそういう話をしていたのだ。もうそういう時代ではないというのはもっともなことではあるが、かと言って、極悪人のような言われ方をされるのはさすがに行き過ぎであろう。テレビなんだから気をつけるべきだという意見もわかるが、張本氏はそういうキャラクターだからこそこれまでテレビに出られていたのだ。今さらそれを言われてもどうなんだろうと思う。

 森喜朗氏や河村市長のように権力がある人ならば責任ある発言をしなければなるまい。しかし張本氏はそんな存在ではない。なんの権力もない「じいさん」だ。問題の本質が違う。

 世間話でも言いたいことが言えないようなそういう時代になってしまったような感覚になり、逆におそろしい。
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解散前の総裁選

2021-08-12 05:47:46 | 政治
 自民党が衆議院解散の前に総裁選をしようとしているようである。

 自民党議員の思惑はこうであろう。菅総理では衆議院選挙で勝てないのはあきらかだ。だとすれば菅総理を交替して、新しい総裁で選挙をするしかない。解散前に総裁選をするしかない。総裁選がニュースでも取り上げられ、自民党がクローズアップされることによって、衆議院選挙にも有利に働く。

 問題は菅総理が総裁選で勝ってしまったら困るということである。菅氏が絶対に負けるような状況を作り、菅氏に立候補をあきらめさせるしかない。そして衆議院選挙で勝てそうな候補を担ぎ上げる。勝ち組につきたい自民党議員は政治なんて後回しにしたドロドロとした駆け引きを繰り返すことになるだろう。

 一番の問題は衆議院選挙勝てそうな候補がいないということである。というよりもまともな政治家がいないのだ。人気がある河野太郎氏は、発信はするが実質が伴わない。ワクチン供給が失敗しているのはあきらかだ。いまだに単なるおぼっちゃまでしかない。安倍晋三氏の再々登板なんて、話題になるだけでも吐き気がする。

 いずれにしても日本の混乱が始まるのは明らかであり、うんざりする日々が続く予感がする。
 
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映画『イン・ザ・ハイツ』を見ました。

2021-08-10 10:04:56 | 映画
 中米からの移民が住むニューヨークの街ワシントンハイツで厳しい現実に直面しながらも夢を追う人々を描く。ブロードウェイのミュージカルの伝統の上に、新たな要素を加え、とても素晴らしい作品に仕上げています

監督 ジョン・M・チュウ
原作 リン=マニュエル・ミランダ
作詞作曲 リン=マニュエル・ミランダ
振付 クリストファー・スコット
出演 アンソニー・ラモス、コーリー・ホーキンズ、レスリー・グレイス、メリッサ・バレラ、オルガ・メレディス

 ニューヨークは「人種のるつぼ」と言われながら、現実には移民には厳しい街です。そんなニューヨークで夢を持ちながら生きていく若者たちの姿が描かれています。人間のパワーを感じます。

 日本では若者は夢を持つことさえやめてしまいました。単純な「夢」を持つよりも、現状のまま無理をしないで生きていくことだけを考えている高校生ばかり増えています。勉強もしない。課外活動もしない。家に帰ってスマホで時間をつぶしているだけの若者が本当に多くいます。しかし、これは若者のせいではありません。そういう世の中を作ってしまった大人たちの責任です。

 夢を持ち、前向きに生きる。そんな世の中を作らなければ社会は腐っていきます。そういう青臭い真実をよみがえらせてくれるすばらしい「映画らしい映画」でした。
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