とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

大人になったらなりたいもの

2022-03-16 17:20:42 | どう思いますか
 第一生命保険が、全国の小学生・中学生・高校生を含む計3000人を対象に行った、第33回「大人になったらなりたいもの」のアンケート調査結果がインターネットニュースに出ていた。小学生男子の1位が会社員なので、小学生は会社員にあこがれているという結論が見られるのだが、さすがにそれは安直の分析であろう。

 そもそも小学生は親の職業を見てそれにあこがれるケースが多くある。日本のほとんどの家庭では両親は会社員である。だから会社員が多いのは当たり前と言えば当たり前なのだ。しかし現実には9.6%しかいないのである。これは逆に少ないという解釈だって十分成り立つのである。

 それにしても「会社員」という区分はなんなのだろう。会社員の中でも様々な職種がある。私のような世間知らずは、会社員が実際には何をしているのかがよくわかっていない。というよりもあまりに多種の仕事であるために、わかろうにもわかりようがないというのが正解なのだろう。

 同じようにどんな職業でも、見た目と実態は違う。農業はどういう仕事なのか、漁業はそういう仕事なのか、なんとなくはわかっても、実際に毎日毎日何をしているのかはよくわかっていない。

 どんな職業でもやってみなければわからない。そしてその中で面白さを求めていくしかない。それ以上に、これからの時代は自分で新たな仕事を作り上げていくことも必要になる。失敗を恐れずに、楽しく仕事をやっていく心を育てることが大切である。
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投資

2022-03-15 07:36:13 | 社会
 高校の家庭科の授業で投資を学ぶことになるという。本当に必要なのだろうか。

 政府が投資を学ばせるというのは、もちろん投資を促したいからである。その意図はどこにあるのか。まずはそこを説明してもらいたい。

 おそらく理由の1つは経済界からの要請である。投資額が増えれば株価があがり企業は助かる。それがひとつの理由である。

 もう1つは、年金問題である。年金制度は破綻しかけている。自分の老後資金は自分でなんとかしなければいけないという意識を植え付けようとしているのだ。

 「自己責任」という言葉を最近頻繁に耳にするようになった。制度に頼ることなく、成功しても失敗しても自分の責任だ。いちいち国は責任を負いませんよ、という時代になってきたのだ。あなたが投資すれば企業は活性化し、株価はあがる。それによってあなたの資産は増えますよという、「明るい未来」像を国は押し付けているのだ。

 しかし国民はそんなにうまくいくとは思っていない。いままで守ってくれると信じていた「国」はもう守ってくれない。突然そう言われて、「国民」は「国家」に裏切られた気分になる。そして不安な中、投資について学び始める。毎日が株価に左右される。不安は不安を増幅していくに違いない。

 資本主義の限界が訪れている。
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東日本大震災

2022-03-12 07:04:35 | 社会
 きのうは東日本大震災から11年目である。一日、あの日のことを思い出していた。亡くなった方をお悔やみし、その後に大変な生活を強いられている方々にお見舞い申し上げたい。

 しかし、東日本大震災の記憶も次第に薄れてしまってきているのも事実である。加えて近年様々な大きな事件が起きている。次第に東日本大震災の衝撃も忘れるようになってきた。

 新型コロナウイルス、ロシアのウクライナ侵攻など信じられないような出来事が次々起こり、世の中の不安定さをいやというほど思い知らされている。異常気象も続いているし、大きな地震もある。小さな地震など、毎日のようなあるように感じられる。

 東日本大震災を忘れる時間は増えてきたが、あの日の揺れは体から離れていない。小さな地震でもトラウマのように恐怖が襲ってくる。

 そしてあの日以来、「不安」が心を占めるようになった。私が年を取ったこともあるのだろうが。毎日、何か重い「不安」を抱えながら生きているような気がする。

 恐怖を覚えた人間は、その恐怖から逃げることはできない。だからこそ人間のせいで恐怖を起こすことだけはあってはならない。
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GIGAスクール構想

2022-03-09 06:58:40 | 教育
 新型コロナウイルスの感染拡大は我々の日常を変え始めている。その一つはIT化である。教育においてもこれまであまり進んでいなかったIT化が急激に進んでいる。これは悪いことではない。しかしこの急激な変化についていけなかったり、経済論理での無理な「改革」も含まれていたり、さらには教育の根本の人の存在が無視されたりという事態まで心配される。

 新型コロナウイルス感染拡大防止により遠隔授業が必要となった。その機を逃さず「GIGAスクール構想」が始まった。ひとり一台パソコンが支給(あるいは自費購入)され、授業はパソコンなしには成り立ちにくくなる。しかもプログラミング学習や、大学入試で「情報」が必要になったりと、一気に「攻め」てきた。

 IT化が悪いことではない。時代に合わせて教育が変化しなければならない。その変化を拒んでいるのは教育現場のほうであったのも事実である。しかし急激すぎる。だれも対応できていない。

 さらに、今回の改革の背景には企業の教育に対する必要以上の介入があるのはあきらかだ。特にグーグルやアップルによる日本買いがある。もちろんそのおこぼれにあずかろうとする日本企業、そしてIT技術による経済発展を「夢見」る日本の間抜けな政治家もそれに追随する。

 「ピンチはチャンス」という言葉に踊らされて、「ピンチの加速」が始まっているのではなかろうか。冷静に立ち止まる余裕が必要である。
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ミュージカル映画『シラノ』を見ました

2022-03-06 05:58:17 | 映画
 ミュージカル映画『シラノ』を見ました。演劇的な要素が強く映画化がむずかしいのではないかとも思われる作品ですが、ミュージカル舞台を映画化することによって、不自然さが逆に効果的な作品になっていました。感動的な映画です。

監督 ジョー・ライト
出演 ピーター・ディンクレイジ ヘイリー・ベネット ケルビン・ハリソン・Jr. 

 ミュージカル映画だということもあり、登場人物は戯画化され特徴が強調されています。しかしこれは悪いことではありません。逆に効果的に人物が象徴的に描かれています。不自然さが自然に感じられるのです。ミュージカル映画の特徴をうまく利用して、不自然を自然に感じさせてくれます。見事です。

 映像も室内のシーン、屋外のシーン、戦場のシーンなど、それぞれが効果的です。最後の修道院の格調ある崇高な舞台は、感動的なラストシーンを見事に演出しています。

 役者もいい。シラノ役のピーター・ディンクレイジは、プライドはあるが、自信が持てない男を見事に描いている。もちろん自身が持てないのはコンプレックスからであり、その心理的な葛藤を表情で描くことができています。

 「シラノ・ド・ベルジュラク」の演劇は見たいと思いながら見ることができていませんでした。今回ミュージカル映画として見ることができ、改めて演劇を見てみたいと思いました。

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