以下紹介するネット・オークション出品の東南アジア古陶磁はサンカンペーンの鉄絵双魚文盤である。
出品作は本歌(本物)で鉄絵の姿形が良い一品である。5万円以下で落札されているとしたら買い物である。言わずもがなのことを一言、北タイ陶磁の骨董価格は最近のタイの経済成長で、日本価格より現地価格が高くなってきた。いずれ日本に来た北タイ陶磁がタイに還流されるであろう。
出品名:タイ陶磁器・カロン草花文壺 出品者:s*iko*en となっていた。これはコピーとか偽物とするには当たらない。出品名にあるように時代表記がないことによる。今できの復興カロン焼きをそのように出品されており、出品者はよほど良心的な方と見受ける。
出品名:SAWAN タイ北部サンカンペン窯灰釉刻文鉢である。これは刻文ではなく、打ち刷毛目文の本歌である。状態は良さそうである。コレクションの一品としては良いだろう。
<了>