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津和野藩亀井家入府(城)400年展・#2

2019-04-24 06:43:32 | 石見国

<続き>

亀井の殿様には風流人が多かったようである。四代・玆親(これちか)は漢籍を新井白石に画を狩野洞春に学んだ。その画が展示されている。

七代・矩貞(のりさだ)は書画も良くしたが、陶芸の才が在り綾焼を起こした。

まさに玄人の手になる焼物である。誰に学んだのか興味がある。下に掲げる神農図は八代・矩賢筆である。

見ると源矩賢と記し落款を押している。源と所縁もないが源平藤橘をなのる風習が江戸期に蔓延していた。

我が島根で江戸期の風流人と云えば、松平不昧公が真っ先に思いだされるが、亀井の殿様は代々風流人であったようだ。今回で津和野町郷土館展示物の紹介を終え、次回からは亀井温故館の展示物を紹介したい。

 

<続く>