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今回は【銅鏡の変遷①】とのテーマで展示されていた、”商”から”前漢”の銅鏡を紹介する。
【銅鏡の変遷①】
商(紀元前13世紀)では、既に青銅の鋳造技術を持ち、銅鏡が作られていた。写真は星形文鏡となっているが、これは太陽の光芒を表わしたものと考えている。ベトナムを中心としたインドシナより、所謂ドンソン銅鼓が出土するが、その銅鼓の太陽・光芒文様の源流であろうと勝手に想像している。
蟠螭文(ばんちもん)透彫鏡 春秋戦国 径15.0cm
孔雀石象嵌透彫鏡 戦国 径10.7cm
四獣四山字文鏡 戦国 径17.5cm
花菱文鏡 戦国 径13.4cm
禽獣文鏡 秦 径22.7cm
五獣文鏡 秦ー前漢 径14.2cm
雲雷地文鏡 前漢 径16.6cm
草葉文鏡 前漢 径21.8cm
草葉文鏡 前漢 径11.6cm
星雲文鏡 前漢 径15.8cm
異体字銘帯鏡(清白鏡) 前漢 径15.5cm
金銀ガラス象嵌雲気文鏡 前漢 径13.2cm
細線式獣帯鏡 前漢 径15.3cm
今回掲げた銅鏡は、径20cm未満のものが多い。内行花文鏡は、後漢の時代に流行したが、これも20cmを越える鏡ではない。日本では大型の内行花文鏡をみるが、これは倣製鏡とされており、そのような大型鏡は中国ではみないようだ。
<続く>