物部神社本殿に向かって左側の境内に聖天さんと呼ぶ道祖神が祀られている。その前に縁起と云うか立て札が掲げられているので、まずそれから紹介する。
この聖天さんの縁起がよくわからない。いつからのものであろうか。
夜泣き椨(たぶ)とあるが、空洞は母の胎内であろうことから、夜泣きをする子の安心感を与えてことであろう。写真ではみにくいが、灰色っぽいのが聖天さん(歓喜天)である。夫婦和合の神とされている。歓喜天は仏教の守護神である天部の一つで、聖天とも呼ばれている。
象頭人身の単身像と立像で抱擁している象頭人身の双身像の2つの姿の形像が多い。物部神社では、この聖天さんを道祖神としている。なるほど聖天さんは、双体道祖神の原形とは云わないが、その類と思われる。旧・石見国では道祖神をあまり見ないが、数少ない一つである。
<了>
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