<続き>
当該ブロガーからみれば多少なりとも驚きである。それは陶棺を見て感じたことである。吉野ヶ里の甕棺も相当大きかったが、それは2つの甕をつなぎ合わせたもので、見方によっては、少し大きめの甕なので造作はないものとも思える。
しかし、風土記の丘ミュージアムで見た陶棺は、巨大とは云わないが、死者を横たえて納棺するのに十分である。このような棺を焼成するには、それなりの窯が必要である。先ず、その陶棺を御覧頂きたい。
棺本体は中央で、蓋はやや左側で破断しているが、このような大型構造物をよく焼成したものだと・・・感心する。強度をますために20-30cm間隔でリブを入れている。まさに現代でも通用する力学的構造である。その焼成場所と窯跡は以下のように紹介されている。
写真は渋ヶ谷1号窯と紹介されている。15-20度程の傾斜地に全長10m程度であろうか、所謂穴窯と思われるが、進化した登り窯であろうか。
中世、北タイの横焔式単室窯と大きな違いはない。上記渋ヶ谷1号窯から1000年後のことである。このように基本構造を同じくすると云うことは、よほど優れた焼成原理を持つからであろう。
<了>
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