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Mon Ohm古窯址訪問記・#1

2015-11-23 10:23:14 | 窯址・タイ
<続き>

待ちに待ったMon Ohm窯である。当該窯は所謂「パヤオ窯」では、Gao Ma-Fuang窯と並び双璧である。先ずMon Ohm窯の代表的な盤をタイ語書籍「陶磁器・パヤオ」から紹介する。
この盤と同様な盤を所蔵しているのは、日本では京都・東南アジア陶磁館で、このような盤を青磁劃花唐草文盤としている。また福岡市美術館の松永コレクションはこれを青磁刻花唐草文盤としているが、いずれも妥当な表現とは思えず、いわゆる掻き落とし文様である。横道にそれたが、当該盤はMon Ohm窯の代表的な焼造品である。これの陶片に出会えるだろう・・・として、勇躍でかけたが・・・・、
「陶磁器・パヤオ」掲載(上の写真位置)位置に出かけた。バン・ブアの集落から南へ約4kmの位置で、民家は1軒もない。1本道のようだが、実際はダートで、あちこちに分かれ道が在る。結局道に迷った、途中農夫が作業中であったが、それを遣り過した、挙句の果ての迷いである。
結局、農夫のもとにもどり、車に同乗してもらい、途中から徒歩で向かった。車から降りると、そこは生易しいものでなく、灌木、雑草とジャングル状態、農夫の山刀にどれだけ助けられたことか。
この小高い丘の反対側とのことである。この丘の麓まで、前述のように苦労した。この先とのことに、期待が膨らむ。
農夫に案内されたのは、写真のトウモロコシ畑であった。窯体がないので尋ねると、既に破壊されてしまったとのこと、辺りを見渡すとなるほど陶片が散乱している。
う~ん残念。気をとりなおして陶片を採取したが、上記の掻き落とし文の破片は、結局探し出すことはできなかった。
後になって分かったことだが、アプローチしたのは裏側で、正面からアプローチすれば、広い整地された道から可能で、トウモロコシ農園の端の丘の麓であった。上の写真の丘の麓がそれである。
<位置>
  北緯19°01′17″ 東経99°57′27″ 付近

採集陶片については、次回紹介する。尚、個人的見解では、当該Mon Ohm窯の窯址探査は行っても益なしと思われる。


                                <続く>

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